皆さん、こんにちは!てつやです。
先日、ゴシック建築について書かれた記事を読みました。高い、尖ったアーチ、大きな窓、ステンドグラス。特徴を並べれば、なるほど、これがゴシック建築か、と分かった気になります。
でも、読み終えて思ったのは、知識が増えたからといって、思考が深まったとは限らないのではないか、ということでした。
「特徴」を知ることと、「理由」を考えることの違い

尖ったアーチがある。窓が大きい。天井が高い。
こうした特徴は、覚えれば知識になります。でも、「なぜこの形になったのか」までは、特徴を並べるだけでは見えてきません。
特徴を知ることと、理由を考えること。知識が、単なる情報の点で終わるか、意味のあるつながりになるかは、この違いにかかっているように思います。
結果の手前には、それを生んだ理由がある

「天井が高くなった」という結果だけを見ていると、そこで思考は止まります。
でも、「なぜ高くする必要があったのか」「何が、それまで高くすることを邪魔していたのか」と、一歩だけ手前に戻ってみる。
すると、「高い」という結果の向こう側に、それを生み出した理由や背景が少しずつ見えてきます。
これは建築だけの話ではなかった

この視点は、建築だけの話ではありません。
現役の頃、私は新しいシステムを現場に導入する際、担当者と開発側の間に立つ役回りをしていました。そこでよく出てくるのが、「なぜ今のやり方は、こんな面倒な形になっているんですか」という声です。
「今のやり方」という結果だけを見て変えようとすると、たいてい別のところで無理が出ます。「なぜ今の形になっているのか」を一歩戻って確認してからでないと、次の一手は決められませんでした。
仕事の場面に限らず、人間関係でも、「この人は、なぜこの判断をしたんだろう」。自分自身に対しても、「なぜ自分は、ここで迷うんだろう」。結果だけでなく、その背景を見る。これは、日常のいろいろな場面で使える技術なのだと思います。
AIは、「答え」を先に渡してくれる

ここで、AIの話をします。
AIに聞けば、たいていのことはすぐに答えが返ってきます。以前なら自分で調べて、比較して、整理する必要があったことまで、AIが一気に整理してくれる。これは素直に便利です。
ただ、その便利さの分だけ、「なぜ?」と考える前に、「なるほど」で終わってしまうこともあります。AIの答えを、そのまま受け取るだけでなく、考える材料として使う。そんな視点があってもいいのではないかと思います。
AIの答えに、もう一つ「なぜ」を置いてみる

AIの答えを読んだあとに、もう一度「なぜ?」と立ち止まってみる。
「なぜそうなるのだろう」「この答えは、何を前提にしているのだろう」。そんなふうに、答えの背景へ目を向けてみる。
それだけでも、同じ答えの見え方は少し変わります。「なぜそうなるの?」と、もう一度自分の中で問い直してみる。それくらいの、軽い立ち止まりです。
大事なのは「聞き方」より「何を見ようとしているか」

AI活用の話になると、よく「良いプロンプトを書こう」と言われます。
でも、そのさらに手前にあるのが、「自分は何を見ようとしているのか」という問いです。
同じ答えを受け取っても、結果だけを見る人、背景を見る人、前提を見る人では、そこから得るものが違ってきます。
AIの答えの外側に、自分の思考を置く

AIは、答えを出してくれます。だからといって、「AIがそう言っているから」で終わらせたくはありません。
かといって、「AIを疑え」という話でもないのだと思います。
その答えは何を前提にしているのか。なぜそうなったのか。自分は本当は何を知りたかったのか。まだ見ていないものは何か。
AIが答えを出すことと、人がその答えをどう受け取るかは、別の話です。AIの答えの外側に、自分の思考を置いてみる。これも、AI時代の「考える技術」のひとつだと思います。
「なぜそうなったのか」を見る。これもAI時代の考える技術

ゴシック建築の「特徴」を知ることと、「なぜそうなったのか」を考えること。
AIの「答え」を受け取ることと、その答えの手前にあるものを見ること。
どちらにも、似たところがあります。結果から一歩戻り、「なぜそうなったのか」を見る。これは、AI時代においても変わらず使える、考える技術のひとつだと思います。
日々AIを使う中で、ときどきこの「一歩戻る」感覚を思い出してみる。そんなところからでも、十分なのかもしれません。
同じテーマを、noteでは少し違う角度から書いています。よろしければ、あわせてどうぞ。
👉 答えを受け取るだけでは、思考は深くならない(note)
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また次の記事でお会いしましょう!

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