皆さん、こんにちは!てつやです。
先日、書斎の引き出しを整理していたら、古いメモが出てきました。定年前、後任に仕事を引き継ごうとしていた頃に書いたものです。
マニュアルには、いろいろ書いたつもりでした。でも実際に渡そうとすると、うまく言葉にできない部分が、思っていたよりずっと多かったのを覚えています。
あの時のもどかしさを、ふと思い出させてくれる記事に出会いました。
その記事で紹介されていたこと

タイトルは『AIに代替されない能力。人生経験が価値になる「マスターワーク・イヤーズ」とは』。TABI LABOというメディアで、海外の新著を紹介する記事でした。
紹介されていたのは、マスターワーク・アドバイザーのシェリー・ローズ氏による新著『The Masterwork Years』です。
記事によると、AIが専門知識を数カ月で再現してしまう時代に、人生後半で積み重ねた経験知こそが、むしろ価値を増していく——そんな視点が語られているそうです。
「マスターワーク・イヤーズ」という言葉自体は、特定の年齢を指すものではありません。専門性や視座、選択の軸が定まってくる「準備状態」を表す言葉なのだとか。
なるほど、と思いました。
経験は、放っておくと静かに消えていく

記事の中で、特に心に残った一文がありました。
生きた経験の記憶が鮮明なうちに言葉にしておかないと、知恵はやがて減衰してしまう、という指摘です。
これを読んで、経験というのは案外もろいものなのかもしれない、と思いました。
大きな出来事として記憶に残るものだけが、経験ではないはずです。日々の小さな判断や、ふと感じた違和感。そういうものの方が、実は言葉にしないまま、いちばん早く消えていくのかもしれません。
先ほどのメモのように、ブログを書き始めてから、似たようなことを何度も経験しました。あの時に感じたことを、今ならもう少しうまく言葉にできる。でも、あの時の熱量そのものは、もう戻ってこない。
経験は、起きたことそのものよりも、それをどう受け止めたかという「熱量」込みで、初めて価値を持つのかもしれません。そしてその熱量は、思っているよりずっと早く冷めていく。
AIに、何を渡し、何を渡さないか

記事では、テクノロジーが持ち得ない「洗練された見識」があるからこそ、人はAIを賢く使いこなせる、という趣旨のことも書かれていました。
これを読んで、少し腑に落ちるものがありました。
AIに渡せるのは、すでに言葉になったものだけです。まだ言葉になっていない経験や、冷めかけている熱量は、そもそも渡しようがない。
だとすれば、AIとどう付き合うかを考える前に、まず自分の中にある「まだ言葉になっていないもの」に気づくことのほうが、先にあるのかもしれません。
AIと張り合う力ではなく、AIに何を託し、何を託さないかを見極める力。それは、経験を言葉にしておく習慣とセットでしか育たないものなのだと思います。
まとめ:経験は、賞味期限が切れる前に

長く積み重ねてきた経験は、思っているよりも早く、色あせてしまうものなのかもしれません。
皆さんの中にある経験や知恵は、もう言葉にしましたか。それとも、まだ言葉になる手前で、静かに眠っていますか。ぜひコメントで教えてください。
この問いの続きを、「考える技術とAI」シリーズでは一つずつ整理しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また次の記事でお会いしましょう!
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AIに代替されない能力。人生経験が価値になる「マスターワーク・イヤーズ」とは|TABI LABO

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