皆さん、こんにちは!てつやです。
先日、ネットである記事を読みました。ダイヤモンド・オンラインに掲載されていた「「人生の目的」を見つける、素晴らしい質問・ベスト1」というタイトルの記事です。
読みながら、以前このブログでお話しした、ある出来事を思い出しました。今回はその話を、あらためて綴ってみようと思います。
「いつか」は、思ったより遠くない

その記事にはこう書かれていました。
私たちは、未来のために生きることに慣れている。若いうちはいい会社に入るために勉強し、会社に入ったら給料を上げるために働き、お金を稼いだら住宅ローンや教育費、老後のために貯める。もちろん、将来に備えることは大切です。でも、そればかり続けていると、いつの間にか人生そのものが「準備期間」になってしまう。
さらに記事では、広告の存在にも触れられていました。もっといい家に住めば、もっといい車を買えば、幸せになれる。そう思わされて働き、稼いだお金でモノを買い、また次のモノを買うために働く。その結果、「やりたいこと」はずっと未来に置かれたままになってしまうのだと。
そして、こんな問いが投げかけられていました。
「『いつか』やりたいと思っていることを、なぜ今日やらないのか?」
読んだ瞬間、ドキッとしました。心当たりがあったからです。
二人の父を見送って、初めて知った「健康寿命」という現実

以前の記事でも触れましたが、私は定年を迎える少し前、実の父と、妻の父(岳父)を、相次いで見送りました。
それまでの私は、どちらかというと「好きなものは最後に取っておく」タイプでした。大変なことを先に片付ければ、あとは楽ができる。楽しみはとっておいたほうが、より大きな喜びになる。そう信じて疑いませんでした。仕事も、趣味も、家族との時間も、いつも「今度落ち着いたら」「もう少し余裕ができたら」という言葉で、少しずつ先送りにしていたように思います。
でも、二人の父を見送る中で、ある数字を知りました。厚生労働省の発表(令和4年値)によると、男性の平均寿命は約81歳ですが、介護などを必要とせず自立して生活できる「健康寿命」は、平均で約72.6歳だそうです。
平均寿命と健康寿命の間には、約9年ほどの差がある。この数字を知った時、頭を殴られたような気がしました。すでに還暦を過ぎていた私にとって、本当に自由に、自分のやりたいことを楽しめる時間は、もしかしたら残りの10年ほどしかないのかもしれない。そのことに、強い衝撃を受けました。
「好きなものは最後に」が、実は一番怖い考え方だったのかもしれない

「楽しみは後にとっておく」という考え方は、一見、堅実で美しいものに思えます。我慢強く、計画的で、大人の生き方だとさえ感じていました。でも、その「後」が本当に来る保証は、どこにもありません。
父たちの姿を見て、私はそのことに気づかされました。元気に動ける時間、心から何かを楽しめる時間は、有限です。しかも、思っているよりずっと短いのかもしれない。「いつか」という言葉の裏に、そんな残酷な現実が隠れていることに、恥ずかしながら、その時まで気づいていませんでした。
そんな思いを抱えていた時、書店で一冊の本に出会いました。『このプリン、いま食べるか?ガマンするか?』というタイトルの本です。なんともユニークなタイトルに、思わず手が伸びました。
プリンは、いつ食べても同じ味じゃない

この本では、人生の時間を「幸福の時間」「投資の時間」「役割の時間」「浪費の時間」の4つに分けて考えます。純粋に「楽しい」「幸せ」と感じる時間、将来のために使うスキルアップや健康維持の時間、仕事や家事といった義務の時間、そして何も生み出さない時間。そして、人生の目的は、この「幸福の時間」を増やすことだと、はっきり書かれていました。
特に印象に残ったのは、「イミヘン(意味変換)」という考え方でした。同じ時間でも、意味づけ次第で、その中身は大きく変わる。義務感でやっていたことも、「新しい挑戦を楽しむ時間」だと捉え直せば、価値がまるで違って見えてきます。気が重かったブログの準備も、この考え方に出会ってから、少しずつ景色が変わっていきました。
そして、本のタイトルにもなっている、こんな一節がありました。
「いつか食べる最高のプリン」を夢見るよりも、「いま目の前にあるプリンを、最高に美味しくいただく」ことの連続が、結果として幸せな人生につながる。
この言葉が、ずっと心に残っていました。人生の満足度は、未来にある大きな一つの幸せで決まるのではなく、「いま」という瞬間の小さな満足の積み重ねで作られていく。そう教えてくれた一冊でした。
「なぜ今日やらないのか?」という、あの問いが刺さった理由

今回、あらためてダイヤモンド・オンラインの記事を読んで、あの本で出会った考え方と、根っこの部分でつながっていることに気づきました。「いつか」を待たず、「いま」を生きる。表現の仕方は違っても、伝えようとしていることは同じだったのです。
「なぜ今日やらないのか?」
この問いは、特別なことを求めているわけではありません。会社を辞める必要も、貯金を全部使う必要もない。海外移住が夢なら、まずその国について調べてみる。小説を書きたいなら、今日100文字だけ書いてみる。家族との時間を増やしたいなら、今夜は少し早く帰る。そんな、ささやかな一歩でいいのです。
二人の父の看取りを経て、私が定年後に「やってみた!」を合言葉に、このブログを始めたのも、きっと同じ理由だったのだと、今になって思います。あの頃の自分は、はっきりと言葉にできていませんでしたが、心のどこかで「いつか」を今日に変えたかったのかもしれません。
あなたの「とっておきのプリン」は何ですか

「いつかやりたいこと」を、胸の奥にしまい込んでいませんか。
私たちが本当に健康で、心からそれを楽しめる時間は、案外限られているのかもしれません。だからといって、身構える必要はないと思います。会社を辞めたり、大きな決断をしたりする必要はなく、ほんの小さな一歩から、今日、始めてみればいいのですから。
あなたの「とっておきのプリン」、いちばん美味しく味わえる「いま」、そっと手を伸ばしてみませんか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また次の記事でお会いしましょう!
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