―― 読者の現在地と「もやもや」の正体
皆さん、こんにちは!てつやです。
前回公開した、AI自身にワークフローを設計させた「0回目」の記事。ありがたいことに、多くの方に読んでいただきました。
しかし、その一方で「自分にはまだ遠い世界の話だ」と感じてしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、そんな皆さんの心の中にある「もやもや」の正体を、私自身の経験を交えて紐解いていきたいと思います。
0回目を読んだあとに残った、あの「もやっとした感覚」

前回の記事を見て、同時にこんな感覚を抱いた方も少なくないはずです。
「確かにすごいけど、結局よく分からない」
「私のAIは、あんなふうに賢く動いてくれない」
「そもそも、AIに何を言えばあんな風になるのか見当もつかない」
……もしそう感じたなら、安心してください。その感覚は、極めて自然で、正しい反応です。
なぜなら、私自身も、まったく同じ場所に立っていた時期がありました。
「これ、私のことだ」と感じる5つの失敗シーン

定年後にブログを始め、手探りでAIと会話してきた中で、私が何度も繰り返してきた「あるある」の光景があります。あなたにも心当たりはありませんか?
- ① 曖昧な指示で、毎回ガチャを回している
「いい感じの画像を作って」と頼むたびに、全く違うテイストの結果が返ってくる。いいのが出るまで何度もボタンを押す「運任せ」の状態。 - ② 昨日うまくいったのに、今日はダメ
同じように言ったはずなのに、なぜか今日は全然違う。AIのご機嫌を伺うような、再現性のないやり取り。 - ③ 「もっと〜して」が伝わらない
「もっとおしゃれに」「もっと明るく」と言っても、何が変わったのかよく分からない。言葉が空回りしている感覚。 - ④ 直せば直すほど、迷宮入りする
一部を修正しようと指示を足していくうちに、最初の良さまで消えてしまい、結局最初からやり直したくなる。 - ⑤ 毎回同じ説明をするのが、とにかくしんどい
新しい記事を書くたびに、また一から自分の好みをAIに説明し直している。この「二度手間」に疲れ果ててしまう。
いかがでしょうか。
何かがうまく噛み合っていない。
そんな感覚に近いかもしれません。
私のAIと、あなたのAI。何が違うのか?

前回お見せしたワークフローの中で、私のAIは一度も迷っていませんでした。
一方で、普段のやり取りでは、AIが迷っているように感じる場面が多くあります。
この差は、使っているツールの性能差ではありません。 設定の裏側に、私が0回目でお伝えした『構造(判断の仕組み)』という決定的な違いが存在しているだけなのです。
今はまだ断定はしませんが、そこには「何かの違い」があるように感じていました。
AIが迷っているように見えるとき、何が起きているのか

そして、あるときふと思ったのです。
もしかすると、AIが迷っているのではなく、
私たち自身の中にある「迷い」が、そのまま表に出ているだけなのかもしれない、と。
- 何を作りたいかが、自分の中でもまだぼんやりしている
- どこまでAIに任せて、どこを自分が決めるか決めていない
- どの要素を一番大事にすべきか、優先順位が整理されていない
そんな状態でやり取りをすると、返ってくる結果も、どこかぼんやりしたものになります。
なんとなくで渡せば、なんとなく返ってくる。
そんな感覚に近いかもしれません。
迷い方には、いくつかパターンがある

少し整理してみると、この「迷い方」にはいくつかのパターンがありそうです。
- 「何」を作るのかが曖昧
- 「どこまで」やるのかが曖昧
- 「何を優先するか」が曖昧
このどれかがぼやけたまま進めていると、やり取りはどうしても不安定になります。
次回予告:迷いを消す“3つの軸”へ
では、この状態からどう抜け出せばいいのか。
どうすれば、迷いなくAIに作業を渡せるようになるのか。
次回は、ここをもう一歩だけ具体的に見ていきます。
- 「何を作るのか」
- 「どこまでやるのか」
- 「何を大事にするのか」
この3つをどう整理すると、AIの反応がどう変わるのか。
少しずつ、その全体像を見ていきましょう。
👉 第2回:AI思考設計|AIがうまく動かないのは“情報の渡し方”が曖昧だから
―― 目的・境界線・優先順位という「3つの軸」
それでは、また次の記事でお会いしましょう。
理解の旅シリーズ
第0回:道具は変わる。だが、仕組みを作る「知恵」は受け継がれる。
第1回(本記事):AI思考設計|なぜ、あなたのAIは迷うのか?

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