こんにちは、てつやです。
定年を迎え、念願だった「学び直し」の時間を手に入れました。現役時代は忙しさを理由に遠ざかっていた歴史や科学、そして新しいテクノロジーのこと。知的好奇心を満たす毎日は本当に楽しいものです。
しかし、最初の頃、私はある大きな悩みに直面しました。
「聴いたはずなのに、内容をほとんど覚えていない……」
Audible(オーディブル)で散歩中に聴いて、「ああ、いい話だったな」と感動したはずなのに、翌日妻に話そうとすると「ええと、なんだったかな」と言葉が出てこない。これでは単なる「消費」であって、「学び」になっていないのではないか?
そんなモヤモヤから試行錯誤してたどり着いたのが、今回ご紹介する「Audibleと電子書籍(Kindle)を組み合わせた3ステップ読書術」です。
この方法は、記憶力が低下してきたと感じる60代の私でも、無理なく知識を定着させることができています。今回はその具体的な手順と、私が実践して良かったおすすめ本をご紹介します。
なぜ「聴き流し」だけでは定着しないのか?

Audibleは素晴らしいサービスです。家事をしながら、運転しながら本が読める。これは革命的でした。しかし、「ながら聴き」には弱点があります。
- 情報が右から左へ流れてしまう:音声はどんどん進んでいくため、思考を深める「間」が取りにくい。
- 振り返りが難しい:「さっきのあの部分、もう一度確認したい」と思ったとき、特定の行を探すのが紙の本より難しい。
- 視覚情報がない:図解や漢字のニュアンスが伝わらないことがある。
現役時代の会議でもそうでしたが、ただ話を聞いているだけでは、分かったつもりになるだけで記憶には残りません。そこで私は、Audibleの役割を「学習」ではなく「選別」に変えることにしました。
てつや流「3ステップ学習法」の全体像

私の読書術は、以下の3段階で進みます。イメージとしては、たくさんの砂金(情報)の中から、本当に価値のある金塊(知識)を選り分ける作業に似ています。
📚 知識を自分のものにする3ステップ
- 【ステップ1:聴く】Audibleで「耳で立ち読み」する
広く浅く、とにかくたくさんの本に触れるフェーズです。 - 【ステップ2:選ぶ】「手元に置きたい1冊」を厳選する
聴き終わった後、本当に感動した本だけを選び抜きます。 - 【ステップ3:深める】Kindle(電子書籍)で購入して熟読する
選んだ本だけを購入し、目で読み、マーカーを引いて知識を定着させます。
「えっ、同じ本を2回読むの?」と思われるかもしれません。また、「お金がかかるのでは?」と心配になる方もいるでしょう。
ですが、実はこの方法が最も時間とお金の節約になるのです。詳しく解説していきます。
各ステップの詳細解説
【ステップ1】Audibleで「耳で立ち読み」する

まずはAudibleの聴き放題対象作品の中から、少しでも気になった本を片っ端からライブラリに入れます。ここでのポイントは「全部理解しようとしないこと」です。
本屋さんでパラパラと立ち読みをする感覚で、気軽に再生ボタンを押します。私は散歩中や車中泊の移動中に、1.5倍~2倍速で聴いています。
具体的なコツ:
- 合わないと思ったらすぐ止める:相性が悪い本を無理して聴く必要はありません。時間は有限です。
- 「クリップ(ブックマーク)」機能を使う:気になった箇所があれば、ワンタップでクリップしておきます。後で振り返るためではなく、「自分がどこに反応したか」を知るためです。
この段階では、お金は一切かかりません(月額料金のみ)。だからこそ、普段なら手に取らないようなジャンルにも挑戦できるのです。
まずは「立ち読み」の素材を仕入れましょう
30日間の無料体験を使えば、リスクなしでこのステップを始められます。
【ステップ2】本当に残したい本を「選ぶ」

1冊聴き終えたら、自分にこう問いかけます。
「この本の内容を、ノートに書き留めたいか?」
「もう一度、時間を割いてでも読み返したいか?」
私の経験上、10冊聴いて「これは!」と思うのは1冊あるかないかです。多くの本は「一度聴けば十分」な内容だったりします。それでいいのです。
この「選別」のプロセスを経ることで、書店でタイトル買いをして「失敗した…」と後悔することがなくなりました。結果として、無駄な書籍代を使わずに済みます。
【ステップ3】Kindle(電子書籍)で「深める」

厳しい選考を勝ち抜いた「運命の1冊」だけを、AmazonのKindle(電子書籍)で購入します。ここからが本当の「学び」の時間です。
すでに一度耳で聴いて全体像が頭に入っているため、読むスピードは驚くほど速くなります。これを「二周目モード」状態と私は呼んでいます。
実践していること:
- ハイライトを引く:心に響いた言葉、覚えたい事実に色を付けます。
- メモ機能を使う:自分の感想や、思いついたアイデアを書き込みます。
- 検索する:Audibleではできなかった「あの言葉、どこだっけ?」が、Kindleなら一瞬で検索できます。
こうして「耳」と「目」の両方を使ってインプットした情報は、脳に深く刻まれます。定年後の衰えかけた記憶力でも、しっかりと定着するのです。
定年後の学び直しに効く!おすすめ本10選
この方法で私が実際に「聴いて」から「買って」しまった、おすすめの本をご紹介します。どれもAudibleの聴き放題対象(本記事執筆時点)ですので、まずは聴いてみてください。
【教養・思考法】
1. 『サピエンス全史』(ユヴァル・ノア・ハラリ)
人類の歴史を俯瞰する大著。上下巻ありますが、ナレーターの語り口が素晴らしく、壮大な物語として聴けます。その後、図版を確認したくてKindle版も購入しました。
2. 『複雑な問題が一瞬でシンプルになる 2軸思考』(木部 智之)
考えが堂々巡りするときに助けられた一冊。
「2つの軸で整理する」というシンプルな発想が、耳で聴くことでより実践的に入ってきました。
仕事や日常のモヤモヤを、短時間で整理したい人に向いています。
3. 『学びを結果に変えるアウトプット大全』(樺沢 紫苑)
インプットばかりになりがちな定年後の生活に喝を入れてくれます。具体的なアクションプランが多いので、辞書代わりにKindle版を持っています。
【小説・エッセイ】
4. 『同志少女よ、敵を撃て』(逢坂 冬馬)
本屋大賞受賞作。戦争の悲惨さと少女たちの葛藤。プロの声優さんの演技が凄まじく、映画を観ているようでした。文章の美しさを味わいたくて購入。
5. 『運転者』(喜多川泰)
運を転ずる、と書いて運転者。人生に迷った時、ふと読み返したくなる物語です。車中泊の旅のお供に最適です。
【実用・生活】
6. 『健康寿命と身体の科学 老化を防ぐ、50歳からの「運動・食事・習慣」』(樋口 満)
50代以降の体との付き合い方を、科学的にやさしく解説してくれる本。
運動・食事・生活習慣について、根拠を押さえつつ淡々と語られるので、Audibleで聴くと頭に残りやすいです。「何を信じればいいか分からない」人ほどおすすめです。
7. 『嫌われる勇気』(岸見 一郎・古賀 史健)
対話形式で進むので、オーディオブックとの相性が抜群に良いです。アドラー心理学の真髄は、何度も読み返して噛み締める必要があります。
【資産・金融】
8. 『ほんとうの定年後 「小さな仕事」が日本社会を救う』(坂本 貴志)
定年後は「完全リタイア」か「再就職」しかないと思っていた考えを崩してくれた一冊。
小さな仕事を積み重ねる生き方が、データと事例で具体的に語られます。
これからの働き方を考える上で、静かに背中を押してくれる内容でした。
9. 『60歳からの知っておくべき経済学』(高橋 洋一)
年金・税金・景気といった難しい話を、驚くほど分かりやすく解説してくれます。
数字や制度の話も、耳で聴くと意外とスッと理解できました。
「最低限は知っておきたい」人にちょうどいい経済の教養書です。
【歴史・古典】
10. 『武士道』(新渡戸 稲造)
10代に武道の精神的なルーツを知りたくて手に取ったものの、難しくて途中で挫折した一冊。
Audibleで聴き直してみると、「義・礼・誠」といった言葉が、当時よりもずっと現実的に響いてきました。
若い頃には理解しきれなかった思想書こそ、耳で聴くと腑に落ちる——そんな再発見があった本です。
まとめ:焦らず、楽しみながら「知の金塊」を探そう

現役時代は、仕事のために必要な情報を、無理やり頭に詰め込むような読書だったかもしれません。でも、定年後の読書は違います。
自分の人生を豊かにするため、知的好奇心を満たすための読書です。
Audibleという「広大な海」を漂いながら、心に引っかかる何かを探す。そして、見つけた「宝物」だけをKindleという「宝箱」に収めていく。
この3ステップ学習法なら、無理なく、無駄なく、そして楽しく学び続けることができます。
「最近、本を読んでないな」という方こそ、まずはスマートフォンとイヤホンだけで始められる「耳での立ち読み」から試してみてください。きっと、新しい世界への扉が開くはずです。
まずは30日間の無料体験から
「宝物探し」を始めませんか?
登録は5分で完了します。気に入らなければ期間中の解約も簡単です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
📚 こちらの記事もおすすめです


コメント