皆さん、こんにちは!てつやです。
前回の記事で、月がいつも同じ面を地球に見せている理由について書きました。専門用語では「潮汐(ちょうせき)ロック」と呼ばれていますが、難しく考えなくても大丈夫です。読んでくださった方、ありがとうございます!
実は、あの記事を書いた背景には、定年後の新しい挑戦として「星座観察」を始めたいという思いがありました。車中泊で旅に出た時や、現役時代の帰り道にも夜空を見上げてきました。その中で、漠然と眺めていただけの宇宙や星座の「神秘」について、もっと深く知りたい、その謎を解き明かしたいという知的好奇心が湧いてきたのです。
ところが、いざ始めようとすると『まずは月から勉強しよう』と思い立ちました。そこから調べていくうちに、月の裏側探査の歴史にすっかりハマってしまったのです。
そして気づいたことがあります。
月の裏側を目指した人類の挑戦は、定年後の私たちが新しいことを始めるときの「教科書」になる、ということです。
今回は、月の裏側探査の歴史をたどりながら、私が感じた「定年後の挑戦に役立つ3つの教訓」をお話しします。
ブログ初心者や、これから何か新しいことを始めたい方に、きっと響く内容だと思います!
教訓その1:「見えないもの」への好奇心を大切に
1959年 ソ連「ルナ3号」:人類初の裏側撮影

人類が初めて月の裏側を写真で見たのは、1959年10月7日のことでした。ソ連の探査機「ルナ3号」が、裏側を撮影し、その画像を地球に送信しました。
1959年当時、デジタルカメラはありません。ルナ3号は、フィルムカメラで撮影し、宇宙空間で自動現像し、その画像をスキャンして電波で地球に送るという驚異的な技術を使いました
通信が途絶える裏側で、すべてが自動で動く。
失敗したら、何も分かりません。やり直しもできません。
でも、科学者たちは「見えないものを見たい」という純粋な好奇心で、この難題に立ち向かいました。
送られてきた写真には、私たちが知る月とは全く違う、クレーターだらけの光景が写っていました。この瞬間、月の裏側は「想像の世界」から「現実の研究対象」に変わったのです。
私が学んだこと: 【定年世代への教訓】好奇心に年齢は関係ない
「見えないもの」を見たいという好奇心は、年齢に関係ありません。
定年後の私が星座観察を始めたいと思ったのも、同じ気持ちです。
夜空には、まだ私が知らない無数の星や星座があります。それを知りたい、見たい――その気持ちを大切にしようと思いました。
ルナ3号の写真は不鮮明でしたが、それでいいんです。大切なのは、最初の一歩を踏み出すこと。完璧じゃなくていい、という勇気をもらいました。
教訓その2:「壁」を越える工夫が道を開く
2019年 中国「嫦娥4号」:通信の壁を乗り越えた着陸

2019年、中国の探査機「嫦娥(じょうが)4号」が、ついに人類史上初めて、月の裏側への軟着陸に成功しました。
最大の難関は、裏側では地球と直接通信できないことでした。月本体が電波を完全に遮ってしまうからです。
この壁を越えるために、中国は「鵲橋(じゃっきょう)」という中継衛星を、月のさらに遠くの軌道に配置しました。まるで、地球と探査機をつなぐ「宇宙の橋渡し役」です。
この工夫のおかげで、嫦娥4号は無事に裏側から探査データを送ることができ、世界中の科学者を驚かせました。
私が学んだこと: 【定年世代への教訓】工夫次第で壁は越えられる
壁にぶつかったとき、「無理だ」と諦めるのではなく、「どうすれば乗り越えられるか?」を考える。これは、星座観察にも通じます。
たとえば、
- 住んでいる場所が街灯だらけで星が見えにくい →車中泊で暗い場所に移動する
- 肉眼では見えない星がある → 双眼鏡や望遠鏡という「道具」を使う
- 星座の名前が覚えられない → スマホアプリで調べながら観察する
工夫次第で、壁は越えられるのです。
ブログも同じでした。最初はアクセスゼロで心が折れそうになりましたが、SEO(検索エンジン対策)を学び、SNSで発信し、読者とつながる「橋」を架けたことで、少しずつ読まれるようになりました。まるで「鵲橋(じゃっきょう)」のように、新しい道を開く「工夫」が不可欠だと実感しています。
教訓その3:諦めずに続ければ成果が手に入る
2024年 中国「嫦娥6号」:裏側サンプルリターン

そして2024年、中国の「嫦娥6号」が、さらに驚くべき偉業を成し遂げました。それは、月の裏側の土や石を採取して、地球に持ち帰ることです。
裏側から地球に帰還するには:
- 正確な軌道計算
- 着陸地点の選定
- 通信の確保
- 月面からの離陸
- 地球への帰還
あらゆる面で究極の挑戦でした。しかし、それを成し遂げたことで、月の誕生の謎に迫る貴重なデータが手に入りました。(この謎については、次回の記事で詳しく解説しますので、お楽しみに!)
私が学んだこと: 【定年世代への教訓】継続すれば必ず成果が出る
諦めずに続ければ、いつか「具体的な成果」が手に入る。
ブログも同じです。
私は50記事を書くまで、アクセスがほぼゼロでした。これは正直、心が折れそうになる数字ですし、同じような経験をされた方も多いのではないでしょうか。
でも続けたことで、ようやく検索上位に表示される記事が出始めました。
星座観察も同じだと思います。
最初は星座の名前すら覚えられないかもしれません。でも、毎晩少しずつ観察を続ければ、いつか「あの星はシリウスだ!」と言えるようになるはずです。
65年かけて月の裏側に挑んだ人類のように、私も焦らず、一歩ずつ進んでいこうと思います。
まとめ:星座観察を始める前に、月探査史から学んだこと

今回、月の裏側探査史を調べて、私は3つの大切なことを学びました。
- 「見えないもの」への好奇心を大切にする
→ 年齢に関係なく、知りたい気持ちを諦めない - 壁にぶつかったら、工夫で乗り越える
→ 「橋」を架ける発想で、道は開ける - 諦めずに続ければ、成果は必ず手に入る
→ 最初は不完全でも、継続が力になる
これらは、星座観察だけでなく、ブログ運営や定年後の新しい挑戦すべてに共通する教訓です。
科学者たちが65年かけて月の裏側に挑んだように、私も焦らず、一歩ずつ星座観察の準備を進めていきます。
さあ、次はあなたの番です。まずは今夜、ベランダや窓から夜空を見上げてみることから始めてみませんか。
この記事を読んでくださったあなたは今、どんな「見えない月の裏側」に挑戦したいと思いましたか?
それは、ブログかもしれませんし、趣味かもしれません。ルナ3号の科学者たちのように、完璧でなくても良いのです。好奇心という名のフィルムを携えて、最初の一歩を踏み出してみましょう!
📚 もっと深く知りたい方へおすすめの本
今回の記事を書くにあたって、私が何度も読み返した本があります。
📕 『月はすごい 資源・開発・移住』(佐伯和人 著 – 中公新書)
この本は、JAXA月探査「かぐや」プロジェクトに携わった著者が、月の地質、鉱物、そして月での水資源の可能性について詳しく解説しています。
特に印象的だったのは、「月で水の氷が見つかれば、ロケット燃料を現地で作れる」という話です。
地球から月に物資を運ぶコストは1キロあたり1億円。水なら1リットル1億円!
だからこそ、月で水が採掘できれば、月を拠点にした宇宙開発が現実的になるという未来像が、とても具体的に語られています。
今回ご紹介したルナ3号や嫦娥計画の技術的な背景も、この本で理解を深めました。
探査史だけでなく、月に人類が住む可能性や太陽電池で稼働する月面基地の構想など、SF映画のような未来が、実は手の届くところまで来ていることに驚かされました。
次回(第3回)では、月の表裏の謎を科学的に深掘りしますが、その前にこの本を読んでおくと、「なぜ科学者たちが月にこだわるのか?」という根本的な理由が理解できて、さらに楽しめますよ!
定年後の夜、じっくり読むのにおすすめの一冊です。
🌟 次回予告:月の表裏の謎に迫る!
次回は、嫦娥6号が持ち帰ったサンプルが解き明かそうとしている、「なぜ月の表側と裏側はこんなに違うのか?」という科学最大の謎に迫ります!
- 表側は「海」が多く、裏側は「高地」だらけ
- この違いがどうやって生まれたのか?
- 最新研究が示す驚きの仮説とは?
知的好奇心がくすぐられる内容をお届けしますので、お楽しみに!
🔭 そして、その次は…実際に星を見に行きます!
シリーズ4回目では、実際に星座観察を始めた体験をレポートします!
- どんな双眼鏡を買ったか(正直なレビュー)
- どこに見に行ったか(車中泊との組み合わせ)
- 何が見えたか、見えなかったか
- 60代初心者の失敗談
同じように「星座観察、始めてみようかな…」と迷っている方の参考になれば嬉しいです。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!てつやでした。
【月シリーズ・全4回】
📖 ① [裏側が見えない理由|定年後の星座観察準備]
📖 ② [探査史から学ぶ3つの教訓|定年後の挑戦](本記事)
📖 ③ [表と裏はなぜ違う?|定年後の知的好奇心](近日公開)
📖 ④ [スマホで星空撮影に挑戦|定年後の実践](近日公開)
【参考資料】
- NASA – Lunar Reconnaissance Orbiter
- 中国国家航天局(CNSA)公式発表
- 国立天文台 – 暦計算室
※この記事の情報は2025年12月時点のものです。

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