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「気づく人」が損する職場の罠|善意が義務に変わる前にすべき5つの対処法

「気づく人」が損して潰れないための5つのヒント。善意が「義務」に変わる職場の罠とは? 雑記帳
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皆さん、こんにちは!てつやです。

定年を迎え、ブログという新しい「やってみた!」に挑戦中の初心者ブロガーです。

さて、会社勤めをしていた頃、皆さんはこんな風に感じたことはありませんか?

「あれ? なんでこの仕事、いつも自分がやってるんだろう…他の人は気づいてないのかな?」
「最初は『ありがとう』って言われたのに、最近は“やって当然”みたいになってないか?」

良かれと思って始めたこと、親切心で引き受けたこと。 それがいつの間にか、自分の「正規の業務」でもないのに、暗黙の「義務」に変わっていく。

この、なんとも言えない”モヤモヤ”。不公平感でもあり、疲労感でもあり、でもどこに訴えればいいのかもわからない、正体不明の感情。
私は会社員時代、長年この感情と付き合ってきました。

若い頃は「自分が気づいたんだから、やるしかない」とがむしゃらに走っていましたが、ふと周りを見渡した時、「もしかして、自分だけが空回りしている?」と不安になったことも一度や二度ではありません。

定年を迎え、少し離れた場所から会社員時代を振り返った今、「ああ、あれは自分だけの悩みじゃなかったんだ」と確信するようになりました。

今日は、長年抱えてきたこの“モヤモヤ”の正体と、私が見てきた「善意が義務になる瞬間」、そして、これから社会で頑張る若い世代の皆さんに、当時の私が知りたかった「潰れないためのヒント」について、少しお話ししてみたいと思います。

💡 この記事の要点(30秒で読める)

  • ✅ 善意の行動(組織市民行動)が、なぜ「義務」に変わってしまうのか
  • ✅ 心理学で「市民疲労」と呼ばれる、燃え尽きてしまうメカニズム
  • ✅ 対処法は5つ: 見える化・断る勇気・感謝の蓄積・仕組み化提案・才能として誇る
  • ✅ 定年後の視点から、長期キャリアで潰れない働き方を解説
組織市民行動で疲弊する会社員|気づく人が損をする職場の典型例
組織市民行動で疲弊する会社員|気づく人が損をする職場の典型例

【実体験】気づいた人に仕事が集まる構造とは?会社員時代の苦悩

私が現役だった頃、特に中堅以降になってくると、自分の部署の仕事だけでは回らないことが増えてきました。会社もデジタル化の波に乗ろうと、色々な社内プラットフォームが導入されましたが、どうにも使いこなせていない部署が多かったんです。

部の垣根を超えて動いた結果

ある時、とある部署が、部内の情報発信やナレッジの蓄積、さらには様々な受付業務を、いまだに紙や口頭、バラバラのExcelファイルで管理しているのを知りました。

「これ、標準のプラットフォーム(会社が導入している共通のシステム)を使えば、全部自動化・ワークフロー化できるんじゃないか?」

とても気になってしまったのです。 私は、その部署の業務内容をヒアリングし、要件を整理し、標準プラットフォーム上での環境構築まで、いわば「調整役」を買って出ました。もちろん、私自身の本来の業務ではありません。

最初は「助かるよ!」と喜ばれたものの、似たような相談が次々と舞い込むようになります。

  • 「あの部署で構築したシステム、うちでも使えない?」
  • 「ついでに、ここの運用ルールも作ってくれないか?」

「気づいた人がやる」が常態化する恐怖

こうなると、もうお分かりですよね。 「システム化や業務改善の相談=私がやってくれる」という図式が完成してしまいました。

対外的な期限があるわけでもない、誰の評価にも直結しない「名もなき業務」。 でも、やれば確実に組織全体が効率化される。

こういう仕事は、結果として「できる人」や「気づいた人」が引き受ける構図になりがちです。 そして、一度引き受けると、それが「あの人の役割」として常態化していくのです。

無気力になっていった同僚たち

この構造の恐ろしいところは、善意で動いている人が正当に評価されないどころか、次第にそれが「当たり前」になり、感謝すらされなくなることです。

それどころか、少し対応が遅れると「まだですか?」と催促されたり、やらないと「あの人はやってくれない」と不満を言われたりすることさえありました。

私の周りにも、いました。 積極的に業務上の課題を見つけ、改善提案をしていた真面目な同僚。 しかし、提案すればするほど、「じゃあ、君が担当ね」と仕事が増えていく。

最初は意欲に燃えていた彼も、だんだんと会議で口をつぐむようになりました。 不公平感が重なり、ある日、ぷつんと糸が切れたように気持ちが爆発してしまった人もいました。

「善意が義務になった」結果、彼らは無気力になっていきました。 その姿を見るのは、本当に辛いものでした。


定年経験者が語る|私が組織市民行動で潰れなかった理由

では、なぜ私自身は最後まで持ちこたえられたのか。 偉そうなことを言うつもりはありませんが、振り返ってみると、いくつかの「支え」があったように思います。

責任感という支え

一つは、良くも悪くも「自分がやらなきゃ、この問題は放置されたままだ」という、古いタイプかもしれませんが…「責任感」でした。 非効率なまま放置されている状況が、どうにも我慢ならなかったのです。

感謝の言葉が原動力に

そして、これが一番大きかった。 たとえ少数でも、心から「ありがとう」と言ってくれる人がいたことです。

私が構築したワークフロー。 それまでは、依頼方法のルールが明示されておらず、担当者はいろいろな人から同じ質問を何度も受け、口頭での依頼で「言った・言わない」のトラブルや手戻りが頻発していました。

それをルール化・システム化し、誰もが参照できる形で公開したことで、劇的に無駄が減りました。

その時、依頼者側と受付側の双方から、こう言われたんです。

「確かに、このやり方の方が効率的ですね」
「おかげで、無駄なやり取りがなくなって本当に助かりました」
「一度使ってみれば、簡単で便利なことが分かりました」

この一言。 ああ、間違ってなかったんだな、と。 自分の行動が、確かに誰かの役に立っている。依頼者と受付側、双方にメリットがあることが浸透し始めたと感じた瞬間でした。

時間はかかりましたが、こうした小さな成功体験が積み重なり、やがて「業務改善は私の“趣味”」ではなく、「会社として取り組むべき“文化”」として、少しずつですが理解者が増えていったのです。

「善意が報われる瞬間」も、確かにあった。 それが、私を走り続けさせた原動力でした。


心理学が証明!「気づく人」が損をする科学的根拠

組織市民行動が市民疲労につながるプロセス図|善意→当たり前(義務)→疲弊の流れ
組織市民行動が市民疲組織市民行動が市民疲労につながるプロセス図|善意→当たり前(義務)→疲弊の流れ

組織市民行動(OCB)とは何か?

定年後に色々と本を読んだりして知ったのですが、私たちが「善意」で行っていたあの行動には、ちゃんと学術的な名前がついているそうです。

それは「組織市民行動(OCB: Organizational Citizenship Behavior)」と呼ばれるもの。 日本語に訳すと「良き組織市民としての行動」といったところでしょうか。

職務としては明確に規定されていないけれど、組織全体の効率や雰囲気を良くするために、自発的に行われる「助け合い」や「改善提案」などの行動を指すそうです。まさに、私や同僚がやっていたことそのものでした。

この行動自体は、組織にとって非常に望ましいものです。 問題は、これが常態化した時です。

「あの人がやって当然」になると、

  • やっても、感謝されない(当たり前だから)
  • やらないと、責められる(期待を裏切るから)

市民疲労(Citizenship Fatigue)のメカニズム

こうなると、もう「善意」ではありません。「無償の義務」です。 その結果、情緒的にエネルギーを使い果たし、疲弊してしまう。
これを「市民疲労(Citizenship Fatigue)」と呼ぶそうです。つまり、「良き市民」であり続けることに疲れ果ててしまう状態です。

「できる人が潰れていく」「真面目な人が損をする」 私が見てきた職場の光景は、まさにこの「市民疲労」が引き起こした構造的な問題だったのだと、今になって気づきました。


【保存版】気づく人が職場で潰れないための5つの実践的ヒント

定年を迎えて半年。会社員時代を客観的に振り返れるようになった今、この経験を踏まえて、かつての私のように悩む皆さんに「潰れないためのヒント」を5つお伝えします。

ヒント1:善意を「見える化」して評価につなげる方法

「名もなき業務」は、そのままでは誰にも気づかれません。まずは、その業務に名前をつけ、負担を数値化してみましょう

具体例:

  • 「〇〇部署の業務改善支援」という名前をつける
  • 月に何時間かかっているかを記録する
  • 信頼できる上司や同僚に「実はこれだけの時間を使っています」と共有する

私自身、当時は「言ったら図々しいと思われるかも」と躊躇していました。でも今思えば、見えないものは評価のしようがないのです。

勇気を出して「見える化」することが、あなた自身を守る第一歩です。

ヒント2:「やらない自由」を認識し、断る勇気を持つ

「気づいた」からといって、その人が全てを背負う必要はありません。

時には立ち止まって、こう自問してみてください。

  • 「これは私一人が背負うべき問題か?」
  • 「本来、誰の責任で解決すべきことか?」
  • 「自分の本業に支障が出ていないか?」

あなたには「やらない自由」「断る権利」があります。
それは決してわがままではなく、自分のキャパシティを守るための正当な選択です。

私も、もう少し早く「全部は背負えない」と認識できていれば、もっと楽に働けたかもしれません。

ヒント3:小さな「ありがとう」を蓄積する技術

善意を続ける原動力は、感謝の言葉です。

私が持ちこたえられたのは、たとえ少数でも「ありがとう」「助かりました」と言ってくれる人がいたからです。その一言が、「間違ってなかった」という確信をくれました。

あなた自身ができること:

  • 感謝されたら、それを心に留めておく(メモに残すのもおすすめです)
  • 逆に、誰かが善意で動いてくれた時は、必ず「ありがとう」を伝える

最近では、ピアボーナス(同僚同士で感謝と報酬を送り合う仕組み)を導入する企業も増えています。感謝が「見える」仕組みは、善意を守る力になります。

ヒント4:個人の負担を組織の仕組みに変える提案術

一人で抱え込まず、組織全体の仕組みとして定着させることを提案してみましょう。

具体的なアプローチ:

  • 「この業務、マニュアル化して他の人もできるようにしませんか?」
  • 「担当をローテーション制にしてみてはどうでしょう?」
  • 「この改善活動を、正式なプロジェクトとして承認してもらえませんか?」

私の経験でも、最初は「私の趣味」だったシステム化が、徐々に「会社として取り組むべき文化」として認知されていきました。

善意を個人の負担で終わらせず、組織の資産に変えていく。それが、あなた自身を守りながら、組織全体を良くする道です。

ヒント5:気づく力を才能として誇る心の持ち方

最後に、これだけは覚えておいてください。

あなたの「気づく力」は、才能です。

課題を発見し、改善策を考え、行動に移せる人は、決して多くありません。その力は、組織にとって何物にも代えがたい宝物です。

ただし、その善意が「義務」に変わり、あなたの心をすり減らし始めたら、それは危険なサインです。

善意は、あなたのものです。誰かに強制されるものではありません。

どうか、自分を責めないでください。そして、その才能を誇りに思ってください。

必要な時には立ち止まり、必要な時には声を上げ、あなた自身を大切にしながら、その素晴らしい力を発揮してください。


おわりに:気づく力を未来への贈り物に変える方法

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。

もし今、あなたが「なんで自分ばかり…」という”モヤモヤ”の真っただ中にいるとしたら、改めてお伝えしたいことがあります。

あなたの「気づく力」は、才能です。
そして、その善意は、とても尊いものです。

今回ご紹介した5つのヒントは、その素晴らしい才能を「義務」に変えてしまわないための、いわば「防具」のようなものです。

どうか、自分を守りながら、その力を発揮してください。


そして、周りの皆さんへ。

もし、あなたの隣で「名もなき業務」を黙々とこなしている人がいたら。 どうか、その行動を「当たり前」だと思わないでください。

「いつもありがとう」

その一言が、気づいた人の心を救い、その人の善意を守る防波堤となります。


「気づける人」が正当に報われ、潰れることのない優しい職場が、これから一つでも増えていくことを。

そして、あなたの善意が、未来への贈り物として、誰かの心に届くことを。

心から願っています。

もっと深く学びたい方へ|職場の心理的安全性を高めるおすすめ書籍3選

この記事で触れた「組織市民行動」や「市民疲労」について、もっと深く理解したい、職場で実践したいという方に、おすすめの3冊をご紹介します。

私自身、定年を迎えて間もない頃、これらの本に出会い、「ああ、自分が感じていたあのモヤモヤには、ちゃんと名前があったんだ」と、長年の疑問が腑に落ちた経験があります。

どれも難しい学術書ではなく、明日からの職場で使える実践的な内容です。

📘 1. 『心理的安全性のつくりかた』石井遼介 著【チーム改善向け】

こんな人におすすめ:「善意が報われる職場」を作りたいリーダーや、チームの雰囲気を変えたい方

この本から学べること:なぜ「気づく人」が意見を言いづらくなるのか。その根本原因は「心理的安全性」の欠如にあります。

本書は、メンバーが安心して発言でき、助け合える環境をどう作るかを、日本の職場文化に合わせて解説してくれます。読者が選ぶビジネス書グランプリ受賞作で、17万部を超えるベストセラーです。

私の感想:「話しやすさ」「助け合い」「挑戦」「新奇歓迎」という4つの因子が、とてもわかりやすかったです。私が感じていた「ありがとう」と言ってもらえた時の安心感は、まさに心理的安全性があったからなんだと納得しました。

具体的な実践方法も豊富なので、「明日から何をすればいいか」が見えてくる一冊です。

▼気になった方はこちらから


📗 2. 『他者と働く』宇田川元一 著【対話力向上向け】

こんな人におすすめ:職場の人間関係に悩んでいる方、対話を通じて関係を改善したい方

この本から学べること:「なんで自分の善意が理解されないんだろう」と感じたことはありませんか?

実は、人は根本的に「わかりあえない」存在だという前提から、この本は始まります。でも、それは悲観すべきことではなく、むしろそこから本当の対話が生まれるという、目からウロコの視点を提供してくれます。

HRアワード最優秀賞受賞、8万5千部のロングセラーです。

私の感想:私が構築したシステムも、最初は「なんでこんな面倒なことを」と抵抗されました。でも、相手の「語り」に耳を傾け、背景を理解しようとすることで、徐々に理解者が増えていったことを思い出します。

「わかりあえなさ」を受け入れることが、善意を守る第一歩なのかもしれません。やや哲学的ですが、読みやすい語り口で、職場の具体的な場面に落とし込まれているので、すんなり読めました。

▼気になった方はこちらから


📙 3. 『心理的安全性をつくる言葉55』石井遼介 監修【即実践向け】

こんな人におすすめ:理論よりも、今日から使える具体的なフレーズを知りたい方

この本から学べること:「気づく人」を守るには、周囲の適切な声かけが重要です。

本書は、心理的安全性を高めるための55の具体的なフレーズを、場面別に紹介してくれます。例えば:

  • 「どう思う?」(意見を引き出す)
  • 「失敗から学べることは何だろう?」(挑戦を促す)
  • 「手伝えることはある?」(助け合いを生む)
  • 「あなたのおかげで助かった」(具体的な感謝)

私の感想:私が「ありがとう」と言われて救われたように、言葉一つで人の心は変わります。この本は、善意を「当たり前」にしないための、感謝の伝え方が満載です。

パラパラとめくるだけでも、「明日からこの言葉を使ってみよう」と思える、実践的なフレーズ集です。時間がない方は、この1冊から始めてみてもいいかもしれません。

▼気になった方はこちらから


📚 3冊をどう読むか?

忙しい方は:まず『心理的安全性をつくる言葉55』で具体的なフレーズを知り、日常で実践してみてください。

体系的に学びたい方は:『心理的安全性のつくりかた』で全体像を理解した後、『他者と働く』で対話の本質を深く学ぶ順番がおすすめです。

じっくり向き合いたい方は:3冊すべてを読むことで、理論→実践→本質という三層の理解が得られます。「気づく人」が報われ、善意が守られる職場を作るための、包括的な視点が身につくはずです。


私自身、現役時代にこれらの本に出会えていたら、もっと楽に、もっと賢く動けたかもしれません。

でも、今この記事を読んでくださっている皆さんには、ぜひ早い段階でこの知識に触れていただきたいと思っています。

あなたの善意が、正当に評価され、報われる職場が増えることを、心から願っています。

プロフィール
この記事を書いた人
てつや

今年3月に定年を迎えました60代です。これからの人生を「やってみた!」の一言で埋め尽くしていこうと、小さな一歩を踏み出したところです。長年仕事に追われて先送りしていた興味や関心ごとを、少しずつ形にしていけたらと思っています。

SNSもブログも初挑戦。見よう見まねではありますが、日々の気づきや試みを綴っています。よろしければ、のぞいてみてください。【Update:2025/5】

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