はじめに:定年からの挑戦と、新たな車中泊スタイル
皆さん、はじめまして!今年、定年退職を迎えた、初心者ブロガーのてつやです。
これまで時間がなくて先送りにしてきた「アレコレ」に挑戦する日々を、このブログで綴っています。
趣味である車中泊の快適化計画もその一つ。愛車の改装から始まり、夏の暑さ対策、そして先日ご紹介した電子レンジの導入など、少しずつ理想の形に近づけてきました。
▼これまでの挑戦の一部はこちら
さて、前回の記事でご紹介した電子レンジの導入により、食事の準備と片付けは劇的に楽になりました。まさに「タイパ」重視のスタイルが確立できた!…と喜んでいたのですが、すぐに新たな課題に気づいてしまったのです。
それは、「調理はしなくなったのに、なぜか減らない調理器具の山」という問題でした。
「あれも便利」「これもあったら役立つかも」と買い足してきたギアたちが、今となっては荷台のスペースを圧迫するばかり。準備や片付けも一苦労で、これでは本末転倒です。
「このままではいけない!」
定年後の第二の人生、時間は有限です。もっとスマートに、もっと心地よく車中泊を楽しみたい。そう考えた私は、「タイパ」をさらに突き詰めるため、膨れ上がった調理器具の断捨離を決意しました。
この記事では、私が相棒として選んだカインズのコンテナボックスを軸に、「収納ボックスのサイズに合わせて荷物を断捨離する」という、逆転の発想から生まれた荷物圧縮術を、体験談として詳しくレポートします。
限られた車内スペースを有効活用したい、増えすぎたキャンプギアをなんとかしたい、そんな悩みを抱えるあなたのヒントになれば幸いです。

なぜ収納ボックスの見直し?増えすぎた荷物と「タイパ」重視のスタイルへ
定年を機に見直した車中泊の楽しみ方
現役時代、車中泊は現実から離れ、非日常を味わうための貴重な時間でした。焚き火を熾し、手間暇かけて料理を作り、自然の中でゆっくりと食事をする…。そのプロセス自体が楽しみであり、癒やしでした。
しかし、定年を迎え、有り余るほどの「自由な時間」を手に入れた今、私の中で車中泊に求めるものが少しずつ変化してきたのです。
「作る楽しみ」から「現地で楽しむ」へシフト
これからの旅では、料理そのものに時間をかけるよりも、その土地ならではの景色を眺めたり、温泉にゆっくり浸かったり、地元の人と交流したりと、「現地でしかできない体験」にもっと時間を使いたいと思うようになりました。
食事は、ご当地の美味しいものをテイクアウトしたり、スーパーで買ったお惣菜を温めたりするのも、旅の醍醐味のひとつ。車内で調理するにしても、サッと作れてパッと食べられる手軽さを重視したい。つまり、食事の準備や後片付けにかかる時間を短縮し、自由な時間を最大化する「タイパ」を意識したスタイルへの転換です。
課題は増え続ける調理器具…
しかし、この「タイパ」重視スタイルを実現する上で、大きな壁となったのが、これまで溜め込んできた大量の調理器具でした。
大小様々な鍋やフライパン、用途の違うケトル、何種類もの皿やカトラリー…。まるで引越しのような荷物です。これでは、いくら調理時間を短縮しても、準備と片付けの手間は変わりません。むしろ、目的の道具を探すのに時間がかかってしまう始末。
そこで私は決意しました。 「まずは、このごちゃごちゃした調理器具を整理しよう。収納する『箱』のサイズを先に決めて、そこに収まるだけの『一軍』だけを残すんだ!」と。
この「箱ありき」の断捨離こそが、私の車中泊を劇的に変えるきっかけとなったのです。
私が選んだのはカインズ「PRO 耐候材 蓋付コンテナ 22 グリーン」
「箱ありき」と決めたからには、その「箱」選びが最重要課題です。私が理想のコンテナボックスに求めた条件は、ただ一つ。
「愛車の荷台スペースに、あつらえたようにピッタリ収まること」
この絶対条件を満たすべく、メジャーを片手に荷台の寸法を測り、ホームセンターやアウトドアショップを巡る日々が始まりました。そして、灯台下暗し、いつも利用している近所のカインズホームで、運命の出会いを果たしたのです。
それが、カインズのオリジナル商品「PRO 耐候材 蓋付コンテナ 22 グリーン」でした。

決め手は荷台に収まる「サイズ」
このコンテナを見つけた瞬間、「これだ!」と心の中で叫びました。何より、そのサイズ感が絶妙だったのです。私が改装した愛車の荷台は、ベッドキットを組んだ下に収納スペースを設けているのですが、その高さと奥行きに、まるで専用設計されたかのようにシンデレラフィット!
これなら走行中にガタつくこともなく、デッドスペースを生むことなく、空間を最大限に活用できます。まさに、私が探し求めていた理想のコンテナでした。
製品名: カインズ PRO 耐候材 蓋付コンテナ 22 グリーン URL:https://www.cainz.com/g/4549509929888.html
特徴(サイトより抜粋):
外寸: 幅37.9×奥行54.5×高さ20.3cm
内寸: 幅31.8×奥行44.8×高さ18(底部)
容量: (約)27L
重量: 1.5kg
色はグリーン一択だったけど…これもまた一興
正直に言うと、第一希望は無骨で格好いいグレーでした。しかし、残念ながら私が行った店舗ではグリーンしか在庫がありませんでした。
一瞬ためらいましたが、「これも何かの縁だろう」と思い直し、このオリーブドラブのような深みのあるグリーンを相棒に迎えることに。ミリタリー感のある色合いは、車中泊のギアとしてはむしろ味があって良いかもしれません。今ではすっかり愛着が湧き、この色で大正解だったと思っています。
「箱ありき」で断捨離を敢行!コンテナに収まる一軍だけを選ぶ
さて、理想の「箱」は手に入りました。次はいよいよ、この容量22Lのコンテナに収まるように、手持ちの調理器具を厳選する「断捨離」の儀式です。
これまで「いつか使うかも」と溜め込んできた道具たちをすべて広げ、一つひとつ手に取りながら、「本当にこれからの旅に必要か?」と自問自答を繰り返しました。
これが私の調理器具オールスター!収納アイテムを全公開
長い選考の末、厳しい競争を勝ち抜いてこのコンテナに収まった、私の調理器具オールスターをご紹介します。


- 食器類:
- シェラカップ ×2(深めのもの。皿、コップ、小鉢と何役もこなす万能選手)
- 耐熱コップ ×2(電子レンジ対応)
- 耐熱平皿 ×2(電子レンジ対応)
- カトラリーセット(箸、スプーン、フォークをまとめたもの)
- 調理器具:
- ホットサンドクッカー(大型) ×1
- ケトル900ml ×1(コーヒーやカップ麺用に)
- キッチンばさみ
- シリコン蒸し器(電子レンジ対応)
- その他:
- IHクッキングヒーター ×1
- クッキングシート、ラップ
- キッチンペーパー、アルコールティッシュ
- ビニール手袋
- ゴミ袋
これだけです。以前の荷物量を知る人が見たら、驚くほどの少なさだと思います。ポイントは、一つの道具で何役もこなせるアイテムを選ぶこと。皿やコップにもなるシェラカップや、これ一つで「焼く・挟む」をこなせるホットサンドクッカーはその代表格ですね。
電子レンジ活用で調理はもっと自由に
「これだけで本当に足りるの?」と思われるかもしれません。このミニマルな装備を支えているのが、前回の記事でもご紹介した、車載のサブバッテリー(車で家電を使うための電源です)と電子レンジの存在です。
※電子レンジ導入の詳しい経緯や機種選定については、こちらの記事で詳しく解説しています。
【前回記事】電子レンジ導入で調理時間ゼロへ!定年後の「やってみた!」究極のタイパ術
スーパーで買ったお弁当やお惣菜を温めるのはもちろん、冷凍食品をチンするだけで、立派な一品が完成します。火を使わないので安全ですし、何より圧倒的に早い。まさに「タイパ」の思想を体現する最強タッグです。
IHクッキングヒーターは、朝のコーヒー用にお湯を沸かしたり、ホットサンドクッカーでパンを焼いたりする程度なので、ガスボンベが不要なぶん、本体だけで済むようになり、荷物がさらにコンパクトになりました。
断捨離で得られた3つのメリット
この「箱ありき」の断捨離を断行した結果、私は3つの大きなメリットを得ることができました。
- 荷物の大幅な圧縮: 言うまでもありませんが、荷物が劇的に減りました。調理器具はこのコンテナ1つに集約され、荷台はスッキリ。空いたスペースには、お土産を置いたり、他の趣味の道具を積んだりする余裕が生まれました。
- 準備・撤収のストレス激減: 必要なものが1箇所にまとまっているので、「あれはどこだっけ?」と探す手間がなくなりました。出発前の準備も、帰宅後の片付けも、このコンテナを出し入れするだけ。時間的にも精神的にも、驚くほど楽になりました。
- 「管理できる量」がもたらす心の余裕: 自分が把握しきれるだけの道具を持つことは、不思議と心に余裕をもたらしてくれます。「少ない道具でどう工夫しようか」と考えるのも、また新たな楽しみになりました。
実際に使ってみて感じたこと(メリット・デメリット)
実際にこのカインズのコンテナを持って、何度か車中泊の旅に出てみました。そこで感じた、リアルな使用感をお伝えします。
メリット:準備と片付けが劇的に楽に!
これは断捨離の効果でもありますが、やはり「この箱一つで完結する」という手軽さは絶大です。家から車へ、そして旅先へと、このコンテナを運ぶだけで調理の準備が整うのは、想像以上に快適でした。
メリット:荷台がスッキリして心にも余裕が
荷台を開けたときに、整然とコンテナが収まっている光景は、実に気持ちが良いものです。物理的なスペースだけでなく、心の中にもスッキリとした余裕が生まれたように感じます。頑丈な作りなので、上に他の荷物を重ねられるのも便利ですね。
デメリット:もう少し大きければ…と思うことも?
正直に言うと、旅先で美味しそうな食材を見つけた時など、「もう少しだけ容量が大きければ、あの鍋も持ってこられたのに…」と感じる瞬間が全くないわけではありません。
しかし、それはこの「箱ありき」スタイルの宿命。もし容量を増やせば、きっとまた荷物が増えてしまうでしょう。「不便」を楽しむくらいの気持ちが、ミニマルな車中泊には必要なのかもしれません。 このサイズだからこそ、今の快適さが保てているのだと自分に言い聞かせています。
まとめ:収納ボックスから始める車中泊の「断捨離」という選択肢
今回は、定年後の新たな挑戦として始めた車中泊の快適化計画、その第一歩である調理器具の収納と断捨離についてお話ししました。
増え続ける荷物に悩んでいた私がたどり着いたのは、「収納ボックスのサイズを先に決め、それに合わせて荷物を選ぶ」という逆転の発想でした。
そして、その相棒として選んだのが、カインズの「PRO 耐候材 蓋付コンテナ 22」。私の愛車の荷台にシンデレラフィットするこの箱があったからこそ、思い切った断捨離に踏み切れ、準備と片付けの手間を大幅に削減する「タイパ」重視の快適な車中泊スタイルを手に入れることができました。
もしあなたが、
- 増え続ける車中泊の荷物にウンザリしている
- もっとシンプルで身軽な旅を楽しみたい
- 限られた車内スペースを有効活用したい
と考えているなら、まずは「理想の箱」を探すことから始めてみてはいかがでしょうか。自分の車の積載スペースや、目指すスタイルに合った収納ボックスを見つけることができれば、それはきっと、あなたの車中泊をより豊かで快適なものに変える、魔法の箱になってくれるはずです。
私の体験が、あなたの「やってみた!」のきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。