皆さん、こんにちは!
今年、長年勤めた会社を定年退職し、第二の人生を謳歌中の初心者ブロガーのてつやです。
これまで仕事にかまけて先送りにしてきたアレコレに「やってみた!」と挑戦するこのブログ。記念すべき最初の「やってみた!」である「ブログの開設」に続き、現在は趣味の車中泊についてレポートしております。
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さて、車中泊仕様への改装とDIYで快適になった愛車での旅。意気揚々と出かけたはいいものの、すぐに新たな悩みに直面しました。それは…「食事をどうするか」問題です。
今回は、この永遠のテーマともいえる食事問題を、あるアイテムの導入で劇的に解決した体験談をレポートします。キーワードは「タイパ(タイムパフォーマンス)」。食事の準備や片付けの時間を最小限にして、現地で遊ぶ時間を最大限に確保する。そんな私のわがままを叶えてくれた、頼れる相棒のお話です。
車中泊仕様の愛車での新たな悩み…食事をどうする問題
「車中泊の醍醐醐味といえば、やっぱり車中飯だろう!」
当初、私はそう意気込んでいました。道の駅で仕入れた新鮮な野菜を使って、IHクッキングヒーターでちょっとした料理を作る。そんな光景を思い描き、胸を躍らせていたのです。
しかし、現実は甘くありませんでした。
せっかく快適な空間を作ったとはいえ、やはり車内は限られたスペース。シートアレンジしてテーブルをセットし、まな板を広げ、食材を切り、IHクッキングヒーターで炒める…。これが想像以上に窮屈で、気を遣う作業でした。
そして、なんとか食事にありつけたとしても、その後に待っているのが「片付け」というラスボスです。使った鍋やフライパン、お皿を、限られた量の水で洗う。これがまた大変で…。冬場は水の冷たさが身に染みます。
自宅並みに料理すると現地で楽しむ時間が限られ、食器や調理道具の山…
最初の数回は、それでも「これも経験だ」と楽しむ努力をしていました。 しかし、ある旅先でのこと。夕暮れの美しい景色を写真に収めたいのに、私は車内で玉ねぎと格闘している。夕食後、満点の星空を眺めたいのに、油で汚れたフライパンと睨めっこしている。
「…あれ?私は、一体何をしにここまで来たんだっけ?」
ふと、我に返ったのです。 車中泊の旅は、非日常の時間を楽しむためのもののはず。それなのに、食事の準備と片付けという「日常の家事」に、貴重な時間を奪われている。これでは本末転倒ではないか。
しかも、凝った料理をしようとすればするほど、調理器具は増えていきます。炊飯器、ミニまな板、包丁、フライパン、小鍋、お玉、フライ返し、各種食器…。出発前のパッキングはさながらパズルのよう。車内の収納スペースは、あっという間にこれらの道具で埋め尽くされてしまいました。
身軽に、さっと出かける。それが理想だったはずなのに、現実は大荷物を抱えたキャンプそのものでした。
優先すべきことは何?
このままではいけない。一度、自分の車中泊スタイルを見直すことにしました。 私が、この旅で本当に優先したいことは何だろうか?
- 身軽に、思い立ったらすぐに出発したい。
- 旅先では、観光や趣味の時間を最大限に確保したい。
- 車内は常にスッキリ。荷物は最小限にしたい。
この3つの原点に立ち返った時、答えは明確でした。
「食事にかける手間と時間を、徹底的に削ぎ落とそう」と。
もちろん、自然の中で作る料理の美味しさも知っています。しかし、今の私が求めているのは、料理そのものの楽しみよりも、旅先での自由な「時間」でした。
そこで、私の頭に浮かんだのが「文明の利器」の導入です。 そう、電子レンジです。
解決、電子レンジでタイパ
「車中泊に電子レンジなんて、大げさじゃないか?」 そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。私も最初はそうでした。
しかし、「食事はコンビニ弁当やスーパーの惣菜を温めるだけでいい」と割り切ってしまえば、これほど強力なアイテムはありません。調理時間は数分。洗い物もなく、食べた後のお弁当の容器を捨てるだけ。調理器具も食器も不要になります。
この発想の転換こそが、私の車中泊を「タイパ」最強の旅へと進化させてくれたのです。
私が選んだ電子レンジ「東芝 ER-SM17」
電子レンジ導入を決意し、早速リサーチを開始。数ある製品の中から、私が選んだのは東芝の「ER-SM17」というモデルです。近所の量販店で購入しました。

この製品を選んだのには、明確な6つの理由があります。
- 省電力(消費電力950W/1150W・高周波出力500W/650W)
車中泊で家電を使うには、ポータブル電源が必須です。この電子レンジの定格消費電力は、50Hz地域で950W、60Hz地域で1150W。
実は、以前使っていた定格出力700Wクラスのポータブル電源では残念ながら動かなかったのですが、車中泊仕様に改装した愛車フリード+に搭載したサブバッテリーシステム(インバーターの定格出力2000W)では問題なく動かせました。ただ、冷蔵庫など他の家電でも使う貴重なサブバッテリーですので、省電力な製品であることが大前提でした。 - フラット庫内
これが意外と重要でした。庫内がフラットなので、コンビニの大きめのお弁当も傾くことなくスムーズに入ります。ターンテーブル式だと、お弁当が引っかかって回らない…なんてことも。そして何より、掃除が圧倒的に楽!汚れたらサッと拭くだけで済みます。 - ダイヤル式の簡単操作
多機能な最新モデルも魅力的ですが、車内で使う目的は「温める」ただ一つ。この製品は「出力」と「時間」をダイヤルで合わせるだけの、潔いほどの単機能です。直感的に操作できるので、暗い車内でも迷うことがありません。我々夫婦のような世代には、このシンプルさが一番しっくりきます(笑)。 - ヘルツフリー
日本はご存知の通り、東日本(50Hz)と西日本(60Hz)で電源周波数が異なります。ヘルツフリーのこのモデルなら、外部電源を利用する場合に日本全国どこへ行っても安心して使えます。さらに、サブバッテリーのインバーターや一部のポータブル電源は周波数を50Hz/60Hzに設定できます。この電子レンジは60Hz(1150W)より50Hz(950W)の方が消費電力が少ないため、あえて50Hzに設定して使うことで、バッテリーへの負荷を抑えるという節電の工夫も可能です。 - コンパクトなサイズ
本体サイズは、幅45.8cm × 奥行34.9cm × 高さ28.1cm。車載用としては決して小さくはありませんが、単機能レンジの中では比較的コンパクト。私の愛車のDIY棚にも、うまく収まるサイズ感でした。ターンテーブル式には、これより更に小型な製品もありますが、私はフラット式のメリットを優先しました。 - 手頃な価格(1万円台)
そして決め手は、なんといっても価格です。これだけの条件を満たしながら、1万円台で購入できるコストパフォーマンスの高さ。新しい挑戦にお金をかけすぎるのは禁物。この価格なら「やってみた!」と気軽に試すことができます。
こだわりの設置方法と実際の使用感
電子レンジは、常時車内に設置しているわけではありません。走行中は危険ですし、就寝時のスペースを圧迫してしまいますからね。
私の設置場所は、「ロッキー2」の架装で実現したリアサイドの棚を活用しました。 普段は荷台の床に電子レンジを置いておき、食事の時だけ、DIYで作った板を左右の棚に渡して即席の電子レンジ台を作ります。その上に電子レンジを「よいしょ」と置けば、調理準備は完了。

この方法なら、
と、良いことづくめです。
実際に使ってみると、その快適さは想像以上でした。 冷え切ったコンビニ弁当が、わずか3~4分でホカホカのアツアツに。スーパーで買った焼き鳥や唐揚げも、まるで出来立てのような味わいになります。寒い朝、牛乳やペットボトルのコーヒーをマグカップに移して少し温めるだけで、体も心もホッと温まる。
もう、夕暮れの美しい景色を逃すことも、満点の星空を見逃すこともありません。食事の支度は電子レンジに任せて、私はその土地での「時間」を心ゆくまで満喫する。まさに、求めていた車中泊スタイルがここに完成したのです。
まとめ
今回は、私の車中泊スタイルを劇的に変えた電子レンジ「東芝 ER-SM17」の導入レポートをお届けしました。
電子レンジを導入したことによるメリットを改めて整理すると、
- 時間の創出(タイパ):調理と片付けの時間がほぼゼロになり、現地での観光や趣味の時間が大幅に増えた。
- 手間の削減:火を使わず、洗い物も出ないため、食事の準備が圧倒的に楽になった。
- 荷物の削減:調理器具や食器類が不要になり、車内がスッキリ。準備も楽になった。
もちろん、旅先で料理を楽しむスタイルを否定するつもりは全くありません。それもまた、素晴らしい車中泊の形だと思います。
しかし、もしあなたが「食事の準備は正直、少し面倒…」「もっと現地で遊ぶ時間が欲しい」と感じているのであれば、「割り切って電子レンジに頼る」という選択肢は、あなたの車中泊をより豊かで自由なものにしてくれるかもしれません。
「食事は手抜き、観光は全力!」
これが、定年後の私がたどり着いた、究極のタイパ車中泊スタイルです。 完璧を目指さない、自分にとって一番心地よい形を見つけること。それこそが、趣味を長く楽しむ秘訣なのかもしれませんね。
さて、次は何に「やってみた!」と挑戦しましょうか。 この電子レンジを使って、何か面白い「レンチン車中飯レシピ」でも考えてみようかな。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。