皆さん、こんにちは!てつやです。
定年を迎え、これまで憧れながらも先送りにしてきたアレコレに挑戦する「やってみた!」ブログの時間がやってまいりました。
最初の挑戦である「ブログ開設」を乗り越え、次なる挑戦として始めた趣味の「車中泊」。その体験レポートとして、これまでに愛車の改装など、試行錯誤の様子をご紹介してきました。
▼これまでの挑戦の一部はこちら
さて、そんな車中泊の旅を重ねるうちに、私にはある一つのささやかな欲求が芽生えてきました。それは、「旅先でも、自宅で飲むような淹れたての美味しいコーヒーが飲みたい!」というものです。
今回は、その願いを叶えるために導入した「とある道具」が、想像以上に素晴らしかったので、その体験談を詳しくレポートしたいと思います。車中泊をされる方はもちろん、ドライブやアウトドアがお好きな方にも、きっとお役に立つ情報だと思います。

車中泊時や外出先でも手軽に淹れたてコーヒーを飲みたい
車中泊の朝。カーテンの隙間から差し込む朝日を浴びながら、鳥のさえずりを聞く。そんな特別な時間に、香り高い淹れたてのコーヒーがあれば、どれほど素晴らしいことか…。
また、景色の良い場所を見つけて車を停め、ほっと一息つきたいとき。そんな時にも、温かいコーヒーが一杯あるだけで、心も体も芯から温まります。私にとってコーヒーは、単なる飲み物ではなく、旅の質をぐっと高めてくれる大切な相棒なのです。
しかし、現実はそう甘くはありません。インスタントコーヒーも手軽で良いのですが、長年愛飲しているドリップコーヒーの味と香りには、やはり敵わないのが正直なところ。
「やっぱり、いつものあのコーヒーが飲みたいなあ…」
妻と顔を見合わせ、そんな言葉がこぼれることもしばしばでした。
毎回お湯を沸かすのも大変、代替手段はないのか?
「じゃあ、その都度お湯を沸かせばいいじゃないか」
そう思われるかもしれません。もちろん、私も最初はそう考えていました。車にはIHクッキングヒーターとケトルを積んでいますから、お湯を沸かすこと自体は可能です。
しかし、これが意外と手間なのです。
- まずは準備から。
車外に出てリアドアを開け、収納ボックスからIHクッキングヒーターやケトル、水を取り出します。 - 次にお湯を沸かす作業。
リアの荷台に簡易テーブルを広げ、IHヒーターをセット。ケトルに水を入れてスイッチを入れます。時には後部シートをリビングのように展開(ダイネットモード)してから、テーブルでお湯を沸かすことも。 - そして後片付け。
使い終わった道具が冷めるのを待ち、再び収納。アレンジしたシートも元に戻します。
たかがコーヒー一杯のために、この一連の作業をするのが、だんだんと億劫になってきました。特に、「ちょっと一杯だけ飲みたい」という気分の時には、「まあ、いいか…」と諦めてしまうことも。
もっとスマートに、もっと手軽に、この問題を解決する方法はないものか。そう考えていた時、ふと、ある記憶が蘇ってきたのです。
我が家はブルックスコーヒー一択
ここで少し、我が家のコーヒー事情についてお話しさせてください。
何を隠そう、私は20年来の「ブルックスコーヒー」の愛飲者です。きっかけは忘れてしまいましたが、一度飲んでその味と香りの虜になって以来、ずっとこれ一択。年間を通して、自宅には常に箱買いしたブルックスコーヒーがストックされています。
私が特に気に入っているのは、その鮮度へのこだわり。自家焙煎した豆を使ったドリップバッグを、一杯ずつ窒素を充填した個包装にしているため、封を開けた瞬間の香りが格別なのです。まるで挽きたての豆で淹れたような、豊かなアロマが広がります。
この「お気に入りの味」を、自宅だけでなく、旅先でも同じように楽しみたい。その強いこだわりが、今回の「やってみた!」の原動力となりました。
そうだ、熱湯を持参すれば解決!
ブルックスコーヒーのドリップバッグはある。あとは熱湯さえあればいい。
「毎回お湯を沸かすのが面倒なら、家から熱湯を持っていけばいいじゃないか!」
そのシンプルな答えにたどり着いたとき、私の脳裏に蘇ったのが、現役の会社員だった頃の記憶です。
当時、私は昼食に弁当を持参していました。その際、食後のコーヒーや、冬場に温かい味噌汁を飲むために、小さな保温ボトル(水筒)に熱湯を入れて会社に持参していたのです。
私の職場にも給湯室に電気ポットはありました。しかし、昼休みは利用者が集中するため、いざ使おうとするとお湯が切れている、なんてことが日常茶飯事。その度に待たされたり、ぬるいお湯で我慢したりするのは、ささやかながらもストレスでした。
その点、マイボトルがあれば、いつでも好きなタイミングで、熱々のお湯が使えます。あの時の快適さを思い出し、「これだ!」と膝を打ちました。
早速、長年連れ添った古い水筒を引っ張り出してきましたが、さすがにパッキンも劣化しており、保温力も心もとない状態。そこで、この機会に車中泊用に新しい保温ボトルを導入することに決めたのです。
そして私が選んだのが、THERMOS(サーモス)のステンレススリムボトル 0.5L(FFM-500 SBK)でした。

この製品を選んだのには、明確な理由が2つあります。
- 圧倒的な保温力: 製品スペックには「6時間後でも74℃以上をキープ」とあります。コーヒーを美味しく淹れるのに最適な温度は90℃前後と言われていますが、これだけの保温力があれば、十分に美味しいドリップコーヒーを淹れることができます。
- 絶妙な容量(500ml): 我が家は夫婦二人旅。マグカップ一杯(約200ml)のコーヒーを淹れるとすると、500mlあれば二人分を淹れてもまだ少し余裕があります。これが1Lだと大きすぎて持て余してしまいますし、逆に350mlだと二人分には少し足りない。この「500ml」というサイズが、私たちの使い方にジャストフィットでした。また、注ぎ口が細いので、お湯をこぼすことなく、安全にフィルターへ注げるのも、嬉しいポイントです。
このサーモスの保温ボトルを手に入れてから、私の車中泊コーヒーライフは劇的に変わりました。
旅に出る日の朝、やかんでお湯を沸かし、それをボトルに注ぐだけ。たったこれだけの準備で、その日一日は、いつでもどこでも、好きなタイミングで愛するブルックスコーヒーを淹れることができるのです。
景色の良いパーキングエリアで、IHクッキングヒーターを出す手間もなく、さっとドリップバッグを取り出して、ボトルからお湯を注ぐ。立ち上る湯気とコーヒーの豊かな香り…。この手軽さと満足感は、一度味わうとやめられません。
セブンカフェもおいしいけどお財布にやさしい選択
もちろん、今やコンビニに立ち寄れば、美味しい挽きたてコーヒーが飲める時代です。私もセブンカフェは大好きで、時々利用します。最近は値上げがあり一杯140円ほどになりましたが、その手軽さは魅力的ですよね。
しかし、毎回の旅でそれを繰り返すと、どうなるでしょうか。
例えば、ブルックスコーヒーは1杯あたり約70円ほど。対してコンビニコーヒーは安くても1杯140円。その差は70円です。 夫婦二人で1日2杯飲むとすると、
- マイボトル持参: 70円 × 2杯 × 2人 = 280円
- コンビニコーヒー: 140円 × 2杯 × 2人 = 560円
1日あたり280円の差額です。これが1泊2日の旅なら560円、月に2回そんな旅をすれば1,120円。年間で考えれば、13,440円もの節約になります。
「ちりも積もれば山となる」とはよく言ったもので、この差は決して小さくありません。定年後の身には、この「お財布へのやさしさ」も非常に重要なポイントなのです。
そして何より、節約という側面以上に、「自分の好きな銘柄のコーヒーを、好きな場所で、好きな時に飲める」という満足感は、何物にも代えがたいものがあります。
まとめ
今回は、「やってみた!」シリーズの番外編として、車中泊の質を格段に向上させてくれたサーモスの保温ボトル(FFM-500 SBK)について、熱く語らせていただきました。
この一本を導入したことで得られたメリットは、計り知れません。
車中泊の朝や食事の準備の際に、少し多めにお湯を沸かしてこのボトルに入れておくだけ。たったそれだけで、食後のコーヒータイムはもちろん、景色の良い場所を見つけてふと一息つきたい時の「移動先での一杯」が、これ以上ないほど手軽で豊かなものになります。
「外出先でも、温かい飲み物でほっと一息つきたい」。そう思っているすべての方に、自信をもっておすすめできる逸品です。車中泊に限らず、日帰りのドライブやピクニック、釣りなど、あらゆるアウトドアシーンで、きっとあなたの最高の相棒になってくれるはずです。
一杯のコーヒーが、旅の思い出をより一層色鮮やかなものにしてくれる。私は、サーモスの保温ボトルとブルックスコーヒーのおかげで、そのことを改めて実感しています。
さて、次は何に挑戦してみましょうか。 まだまだ私の「やってみた!」は続きます。どうぞ、お楽しみに!