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(実録)真夏の油断でJAFのお世話に… アイドリングエアコンの落とし穴とバッテリー上がり対策|私の失敗談

真夏の油断で大失敗|アイドリングエアコンの落とし穴 車中泊

はじめに

皆さん、こんにちは! 長年の会社員生活を終え、第二の人生を謳歌中のてつやです。

このブログでは、これまで憧れながらも先送りにしてきたアレコレに「やってみた!」精神で挑戦する日々を綴っています。念願のブログ開設に続き、今は趣味の車中泊に関する記事を投稿中です。

▼これまでの記事の一部をご紹介します

さて、今回のテーマは「失敗談」。 順風満帆に見えた私の車中泊ライフですが、実は先日、手痛い失敗をしでかしてしまいました。原因は、真夏の車内での「ちょっとした油断」。しかも、わずか1ヶ月前の点検では全く問題なしと診断されたばかりの愛車に起きた悲劇です。

「自分は大丈夫」「点検したばかりだから安心」と思っている方こそ、ぜひ最後までお付き合いください。私の失敗が、あなたの快適なカーライフを守る一助となれば幸いです。

まさか我が家で…真夏の悪夢、突然のバッテリー上がり

幸せなコーヒーブレイクが一転

あれは、うだるような暑さが続く、とある夏の日のことでした。 妻と愛車で買い物に出かけていた途中、コーヒーブレイクするためにいつも立ち寄る公園の駐車場で休憩することにしました。

車外は、アスファルトの照り返しで陽炎が立つほどの猛暑。 そこで私は、得意のシートアレンジで車内を「ダイネットモード」に。愛用の保温ボトルからお湯を注ぎ、お気に入りのブルックスコーヒーで一杯ずつ丁寧にハンドドリップする時間は、私にとって至福のひとときです。

もちろん、この快適空間を演出してくれているのは、車のエアコンです。ハイブリッドシステムは起動させたまま(READY状態のまま)、設定温度は最低、風量は最強。灼熱地獄の外とは別世界の涼しさが、淹れたてのコーヒーの香りを一層引き立ててくれます。

そうして、FMラジオを聴きながら1時間ほど他愛のない会話をしながらコーヒーを飲み終えた私たちは、何事もなかったかのように再び買い物の続きのために車を走らせたのでした。

この時の私は、この「快適すぎる時間」が、2日後に悪夢を連れてくることなど、知る由もありませんでした。

2日後の静寂、沈黙する愛車

事件が起きたのは、あのコーヒーブレイクから2日後の朝でした。 その日は私が電車で出かける予定があり、妻に最寄りの駅まで車で送ってもらいました。ここまでは、いつも通りの変わりない光景。リモコンキーで愛車のドアを開け、エンジンスタートボタンを押せばハイブリッドシステムは問題なく起動し、快調そのものでした。

「じゃあ、行ってくるよ」
「気をつけてね」

駅で妻と別れ、私は目的地へ。 問題が発生したのは、その日の昼前のことです。買い物のために妻が車に乗ろうとしたところ、ドアハンドルを握っても解錠されず、リモコンキーの解錠ボタンを押しても、うんともすんとも言わない。ドアのロックが解除できないのです。

「あれ?リモコンキーの電池切れかな?」

そう思った妻は、家にあったスペアのリモコンキーを試してみます。しかし、結果は同じ。愛車は完全に沈黙したままです。

私が帰宅し、状況を確認したのは夕方になってからでした。 リモコンキーに内蔵の非常用キーでドアを開け、運転席に乗り込みます。しかし、ブレーキペダルを踏みながらエンジンスタートボタンを押しても、メーターパネルは真っ暗なまま。普段なら点滅しているはずのイモビライザー(盗難防止装置)のランプすら、光っていません。

「完全にバッテリーが上がっている…」

そう直感しましたが、にわかには信じられませんでした。 というのも、このバッテリーは2年前に交換したばかり。しかも、わずか1ヶ月前の12ヶ月点検では『バッテリー残量97%、全く問題なし』と太鼓判を押されていたのです。

「バッテリーじゃないとしたら、もっと厄介な電気系統のトラブルか…?」

そんな嫌な予感が頭をよぎり、私は途方に暮れてしまいました。

JAF出動!原因は「ハイブリッド車の仕組み」への無理解だった

自力での回復は不可能と判断し、翌朝、JAFに救援を要請することに。幸いJAFの会員だったので、電話一本で済みました。50分ほどで爽やかな隊員の方が到着。手際よく準備を進めてくれます。

私「いやあ、お恥ずかしい。1ヶ月前に点検したばかりで、バッテリーは問題ないはずなんですが…」

隊員さん「なるほど。ではまず、バッテリーの電圧を測ってみますね」

隊員さんが専用のテスターをバッテリーに当てると、衝撃の事実が告げられました。

「お客さん、バッテリー電圧、今2Vしかないですね…」

2V!? 正常なら12V以上あるはずの電圧が、ほとんど空っぽの状態だったのです。これには私も絶句しました。

隊員さんは、ジャンプスターターを私の車のバッテリーに接続。すると、それまで沈黙を保っていた愛車のメーターパネルに、パッと明かりが灯りました。エンジンスタートボタンを押すと、無事にハイブリッドシステムが起動。

驚いたことに、システムが起動すると、みるみるうちに電圧が回復し、規定値まで充電され始めたのです。その様子を見て、隊員さんが診断結果を教えてくれました。

隊員さん「バッテリー自体はまだ寿命というわけではなさそうですね。おそらく、何らかの原因で一時的に極端な電力を消費して、一気に放電してしまった可能性が高いです」

そこで私は、数日前のアイドリングエアコンの一件を話しました。

私「実は数日前に、システムを起動しっぱなしで1時間くらいエアコンをガンガンに使って休憩したことがありまして…」

隊員さん「ああ、それですね、間違いなく。ハイブリッド車でも、停車中にエアコンをフル稼働させると、補機バッテリー(12Vバッテリー)の電力をかなり使います。発電が追いつかず、一気に放電してしまったんでしょう」

なぜ点検OKのバッテリーが上がったのか?

隊員さんのお話で、全ての謎が解けました。
私の乗るフリード+のようなハイブリッド車には、実はバッテリーが2種類搭載されています。

  1. 駆動用バッテリー:モーターを動かして車を走らせるための、巨大でパワフルなバッテリー。
  2. 補機バッテリー:エアコンやライト、カーナビなど、車内の電装品を動かすための、従来のガソリン車と同じ12Vのバッテリー。

今回の悲劇の主役は、この「補機バッテリー」の方です。

停車中(READY状態)は、駆動用バッテリーから補機バッテリーへ充電が行われます。しかし、エンジンが止まっている状態で「設定温度最低・風量最強」のエアコンを動かすと、その消費電力は充電量をはるかに上回ってしまうのです。

これは、お風呂の栓を抜いたまま、蛇口からチョロチョロと水を出しているようなもの。あっという間に浴槽が空になってしまうのと同じ理屈です。

1ヶ月前の点検で「97%で問題なし」と診断されたのは、あくまで「バッテリー自体の健康度(体力)」の話。どんなに体力のある人でも、飲まず食わずで全力疾走を続ければ倒れてしまいます。それと同じで、今回はバッテリーの「充電量(エネルギー残量)」が尽きてしまった、というわけです。

さらに言えば、エアコンで激減したバッテリーの残り少ない電力を、駐車中も作動しているドライブレコーダーが、この2日間でじわじわと使い切ってしまった可能性も高いでしょう。

もう繰り返さない!失敗から学んだバッテリー管理術

JAFの隊員さんからは、「バッテリー自体はまだ生きていそうなので、すぐに交換しなくても大丈夫かもしれない」との見立てでした。確かに、ブースターを繋いだ後はすぐに充電も開始されました。

そこで私は、すぐにバッテリーを交換するのではなく、まずは今回の原因と疑われる「高負荷なエアコン使用」を避けつつ、しばらく電圧の状態を注意深く観察してみることにしたのです。

しかし、バッテリーの状態は目に見えません。

「今日の使い方は大丈夫だっただろうか?」
「ちゃんと充電されているだろうか?」

この漠然とした不安を解消するため、私はあるアイテムを導入することにしました。

私が選んだのはコレ!大橋産業「バッテリー&オルタネーターチェッカー」

色々と調べていく中で、私のようなメカに詳しくない人間でも、簡単にバッテリーの状態をチェックできる製品があることを知りました。そして、Amazonで購入したのが、この製品です。

大橋産業(BAL) No.1721 バッテリー&オルタネーターチェッカー アクセサリーソケット接続タイプ

大橋産業バッテリー&オルタネーターチェッカー アクセサリーソケット接続タイプ(1721)の画像
筆者が撮影した購入したバッテリーチェッカー

選んだ理由は「手軽な経過観察」のため

この製品を選んだ最大の理由は、「日々の経過観察」に最適だからです。しかも千円前後というお値段。

難しい配線や設定は一切不要。車のアクセサリーソケット(シガーソケット)に差し込むだけ。たったこれだけで、現在のバッテリー電圧と充電状態をLEDランプで分かりやすく表示してくれます。

「すぐに交換」ではなく「様子見」という選択をした私にとって、日々の電圧を簡単に、そして客観的な数値で把握できるこのツールは、まさにうってつけでした。

実際に使ってみた感想

実際に使ってみると、これが思った以上に便利で、そして何より安心できます。

車を運転する時の習慣はこうです。

1.車に乗り込む際にシガーソケットに挿す。
2.エンジンスタートボタンを一度押し、アクセサリーモード(ACCモード)にして電圧をチェック。
  「MID(橙まで点灯)か…少し注意が必要だな。今日は少し遠出して充電しておこう」
3.次にエンジンを起動した後の充電状態も確認。
  「よし、CHARGE(橙と緑ランプ点灯)。ちゃんと充電されているな

大橋産業バッテリー&オルタネーターチェッカー アクセサリーソケット接続タイプ(1721)の測定状況の画像
筆者が撮影したバッテリーチェッカーによる測定結果

このように、愛車の状態が「見える化」されることで、漠然とした不安が解消されました。もし電圧が徐々に下がってくるようなことがあれば、その時がバッテリー交換のタイミングだと判断できます。JAFを呼ぶ手間や、突然のトラブルで予定が狂うリスクを考えれば、これは非常に価値のある投資だったと満足しています。

まとめ:失敗は成功のもと。愛車と長く付き合うために

今回は、私の恥ずかしい失敗談と、そこから学んだバッテリー管理の重要性についてお話ししました。

今回の教訓

  • 教訓1:ハイブリッド車でもアイドリングエアコンは危険!
    特に夏の「冷房最強」は、補機バッテリーの電力を急激に消費します。
  • 教訓2:点検結果の「問題なし」は万能ではない。
    バッテリーの「健康度」と「充電量」は別物。使い方次第で、元気なバッテリーも上がってしまいます。
  • 教訓3:「見えない消費電力」にも注意。
    ドライブレコーダーの駐車監視機能など、エンジン停止中も電気は使われ続けています。

私の経験が、皆さんの愛車を予期せぬトラブルから守る一助となれば、これほど嬉しいことはありません。

そして、もしバッテリーの状態に少しでも不安を感じるなら、すぐに交換する前に、まずは私のように電圧チェッカーで日々の状態を把握してみるのも一つの賢い選択だと思います。

定年後の「やってみた!」挑戦、今回は少し苦い経験となりましたが、これもまた一つの深い学び。失敗は成功のもと、ですね。これからも愛車を正しくいたわりながら、楽しい車中泊ライフを続けていきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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