皆さん、こんにちは!てつやです。
私がこのブログを立ち上げてから、早いもので半年が経ちました。定年を迎え、いざセカンドライフが始まると、現役時代には喉から手が出るほど欲しかった「自由な時間」が手に入りました。しかし、いざとなると「さて、自分はこの先、何を積み上げていけばいいのか?」という、正体のわからないモヤモヤとした気持ちを抱えていたんです
長年仕事に追われて「いつかやりたい」と先送りにしてきた事柄がたくさんありました。車中泊の旅、星座観察、そして、このブログ開設もその一つでした。
せっかく新しいことに挑戦するからには、ただやるだけでなく、何か形として残したい。そんな思いから始めたブログですが、当初はドメイン取得やWordPressの設定に悪戦苦闘し、その奮闘記を書くのが精一杯でした(笑)。
【以前の記事との関連について】
以前、「理解の解像度が上がった体験」という記事で、ブログを書くことで 自分の理解が深まる体験をお話ししました。あの記事では、「分かったつもり」から脱却し、深く理解することの喜びに焦点を当てていました。
今回から始まる4回シリーズでは、その体験をもう一歩進めて、「どうやって言葉と写真を組み合わせて伝えるか」という、より実践的なブログ術に焦点を当てていきます。内省的な気づきから、具体的な表現技術へ。このシリーズでは、読者の皆さんにもすぐに使っていただけるノウハウをお届けします。
第1回の今回は、ブログを書くことで気づいた「言語化の力」について、深く掘り下げてみたいと思います。
定年後、新しい挑戦を始めた私にとって、ブログという形で言葉にすることが、どれほど価値のあることだったか。等身大の体験を交えて、そのメリットをお伝えしていきますね。
ブログを始めたきっかけは「挑戦そのもの」だった

正直に言いますと、ブログを始めた当初、私は「言語化の力」とか「情報発信」なんて、大それたことは全く考えていませんでした。
ただ、新しい趣味や挑戦を始めたこと自体が楽しくて、それを日記代わりに記録することが目的だったんです。だから、最初はブログというより、もっと個人的な雑記帳のような感覚でした。
車中泊で訪れた場所の紹介や、定年を機に使い始めた新しいPCガジェットの紹介、妻とのおもしろい会話の記録など、等身大のてつやの日常をそのまま書いてきました。この「てつやの挑戦そのものを記録する」という姿勢は、今も変わらず大切にしていることです。
記事を書くことが「挑戦の記録」を超えていった
ブログを続ける中で、ある時ふと気づいたことがあります。それは、「記事を書く」という行為自体が、私の挑戦をより深く、意味のあるものにしてくれているということです。
当初は「挑戦を記録する手段」と位置づけていましたが、いつの間にか記事を書くことが、単なる記録を超えて、私自身の考えや行動を整理する手段になっていました。
- 「これは後から読んでくれる人のために、分かりやすく書かなくちゃ」
- 「このガジェットの機能は、本当に自分にとって便利なのか?」
そう問いかけながら文章を組み立てるうちに、ぼんやりと頭の中にあったモヤモヤが、鮮明な言葉として形になっていくんです。まさに、後付けで気づいた「言語化の力」でした。
皆さんも、何かを人に説明しようとして、初めて「あれ、自分ってちゃんと分かってなかったな」と気づいた経験はありませんか?ブログを書くというのは、まさにその連続なんです。
言語化のサイクル:書くことで見えてくる新しい気づき
私が特に「言語化が役に立った」と感じた、2つの具体的なエピソードをご紹介します。
車中泊の「箱ありき」で気づいた思考の整理術
例えば、趣味の車中泊で、増えすぎた調理器具を断捨離した時のことです。
以前の私は「あれも便利、これも役立つかも」と、気づけば荷台が調理器具で溢れかえっていました。そこで、「カインズのコンテナボックス1つに入る分だけにする」という「箱ありき」のルールを決めたのです。
この時、ただ荷物を減らすのではなく、一つひとつの道具に対して「なぜ、これは残すのか?」という理由を言葉にしていきました。
- 「以前は焚き火で料理を楽しんでいたけれど、今の自分はもっと現地での体験に時間を使いたい(タイパ重視)」
- 「だから、火を使う重い鍋よりも、電子レンジでサッと使える耐熱容器を優先しよう」
このように自分の「今の理想のスタイル」を言葉にすることで、「いつか使うかも」という漠然とした不安を捨て、本当に必要な「一軍」だけを選び抜くことができました。
「箱(枠)を決めて、中身を言葉で定義する」。この作業は、車中泊の荷物整理だけでなく、人生の優先順位をつけることにも通じると気づいたのです。
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私がカインズのコンテナを使って、どうやって「本当に必要なもの」を選び抜いたのか。その断捨離の全行程はこちらの記事で詳しく解説しています。
車中泊の荷物を断捨離|カインズのコンテナボックスで調理器具をスッキリ収納!「箱ありき」で始める快適化計画
Audibleで気づいた自分の学習スタイル
現役時代から、集中力を高めるために使い始めたAudible(オーディブル)についても同じでした。
ただ利用するだけでなく、「なぜ自分は本を読むより聴く方が集中できるのか?」を記事として書いてみました。すると、
- 目が疲れやすくなった自分の体質
- 家事をしながら学べる効率性
- 声のトーンから感情が伝わる心地よさ
こういった理由が、文章にすることで初めてクリアになったんです。自分に合った学習スタイルを明確に理解できたのは、まさに言語化のおかげでした。
この「書く過程で漠然としたモヤモヤが言葉になり、そこから新しい気づきが生まれる」というサイクルは、ブログをやっていなければ絶対に得られなかった感覚です。
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私の人生を変えた「聴く読書」の始め方は、こちらの記事で詳しく解説しています。 Audible無料体験から始める人生が変わる読書革命!60代からの学びが加速する新習慣
私が実感した言語化の3つの価値
このような経験を通じて、私が実感している「言語化の価値」は、主に以下の3点です。
1. 【整理】🎯 漠然とした「モヤモヤ」を整理できる
頭の中でぐるぐる考えているだけでは、思考は形になりません。しかし、文章として書き出すことで、自分の考えを客観的に眺めることができます。
- 「何が問題で、何を解決したいのか?」が明確になる
- 車中泊の計画なら、「なんとなく」が「具体的なルート」に変わる
- 無駄な不安が消え、次にやるべき行動がはっきりする
ブログの構成を考える作業は、実は「日々の生活を整えるトレーニング」にもなっていると感じます。

2. 【共有】🤝 自分の体験が「誰かの力」に変わる
ブログという形で言葉にすることで、私の体験が、社会との接点になります。
- 同じ悩みを持つ同世代への「エール」になる
- 「てつやさんも同じだったんだ」という「共感」が生まれる
- 孤独になりがちな定年後の挑戦に、「繋がり」が生まれる
言語化して発信することは、自分のためだけでなく、誰かの役に立つ可能性を秘めているのです。
3. 【記録】💾大切な経験が「人生の資産」として残る
記憶はいつか曖昧になりますが、綴られた言葉は消えません。ブログは、インターネットという広大な図書館に置かれた「自分史」のようなものです。
- 数年後の自分が読み返し、「自己対話」ができる
- 失敗も成功も、すべてが「成長の足跡」として保存される
- 「あの時、自分はこう感じていた」という心の解像度を保てる
言葉として残すことは、自分の人生を丁寧に扱い、豊かにすることそのものだと確信しています。ます。これは、私のセカンドライフを豊かにする、何物にも代えがたい財産です。
まとめ:言語化は挑戦を形にする第一歩

定年後のセカンドライフは、挑戦の連続です。そして、このブログを通じて、その挑戦を「言語化」することは、単なる記録以上の価値ある営みだと心から実感しています。
言語化は、私のモヤモヤを整理し、挑戦を形にするための、確かな第一歩でした。
もし、皆さんの胸の中に「いつかやってみたい」という想いや、日々の気づきが眠っているなら、それをブログという形で外に出してみませんか? 私が四苦八苦しながら9日間でブログを立ち上げた記録が、皆さんの第一歩を後押しできれば嬉しいです。
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初心者の私がどうやってブログを作ったのか、その全記録をまとめました。
(完全版)ブログ開設奮闘記!初心者が9日間でWordPressブログを立ち上げた全記録
しかし、ここで一つ疑問が湧いてきます。言語化は本当に万能なのでしょうか?
- 「言葉にした途端に、伝えたかったニュアンスがずれてしまった」
- 「感動的な景色は、言葉では表現しきれない」
そんな経験はありませんか?
次回・第2回では、この「言語化の限界」について、私の体験を交えながら深く掘り下げて考えてみたいと思います。 満天の星空を言葉にしようとして感じた違和感、そこから見えてきた「言葉の壁」についてお話しします。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。それでは、また次回の記事でお会いしましょう!
▼このシリーズの他の記事
- 【第1回】言語化の価値と人生の整理(本記事)
- 【第2回】言語化の限界と大切な余白(次回公開)
- 【第3回】写真と図解で伝える非言語表現の力(公開予定)
- 【第4回】実践編!言葉と写真をバランスよく使うコツ(公開予定)

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