皆さん、こんにちは!てつやです。
定年という人生の大きな節目を迎え、憧れだった「やってみたいこと」に挑戦する日々を綴るこのブログ。早いもので、記事の数も少しずつ増えてまいりました。いつも読んでくださる皆様、本当にありがとうございます。
さて、今回の「やってみた!」は、このブログの運営そのものに関するお話。ズバリ、「コメント欄の設置」に挑戦した顛末記です。
これまで、一方的に発信するばかりでしたが、ふと「読んでくれている人は、どう感じているのだろう?」という思いが湧いてきまして。しかし、このコメント欄の設置が、思いのほか手強く、まさに「格闘」という言葉がふさわしい体験となりました。
この記事では、
- なぜ、私が今さらコメント欄を設置しようと思い立ったのか
- 「うんともすんとも表示されない…」出口の見えないトンネルとの格闘
- 灯台下暗し!原因はCocoon設定の単純な見落としだった
- コメント入力欄の位置は変更できるのか?私が下した判断
といった内容で、私と同じようにWordPressやCocoonを使い始めたばかりの初心者の方が、つまずきやすいポイントを、私の失敗談を交えながら、できる限り分かりやすく解説していきます。いやはや、お恥ずかしい失敗談ですが、どなたかのお役に立てれば幸いです。
なぜ今さらコメント欄?設置を決意した3つの理由
そもそも、ブログを始めた当初は「コメント欄は設置しない」と固く心に決めておりました。
というのも、ブログ開設にあたり色々と調べてみると、「スパムコメントが大量に来て大変」「心無いコメントに傷つくこともある」「一つひとつに返信する運用が負担になる」といった、先輩方の少しばかり手厳しい情報を目にすることが多かったからです。「ただでさえ記事を書くのに四苦八苦しているのに、これ以上管理の手間は増やせない…」と、早々に諦めていたのです。
しかし、記事を書き溜めていくうちに、心境に変化が訪れました。
理由1:読者の「声」が聞きたくなった
一番の理由は、これに尽きます。記事を公開すると、アクセス解析の数字が少しずつ動くのが分かります。もちろん、それも嬉しいのですが、数字の向こう側にいる「人」の顔が見えないことに、少し寂しさを感じるようになりました。
「この記事、分かりやすかったかな?」「この趣味の話、共感してくれる人はいるだろうか?」
まるで、誰にも届かない手紙を、瓶に詰めて海に流しているような気分。せっかく書いた記事です。良い反応はもちろん、たとえ厳しいご意見であっても、読んでくださった方の「生の声」に触れてみたい。そんな思いが日に日に強くなっていったのです。
理由2:SNS連携は少しハードルが高い?
当初は、「読者の反応が知りたいなら、X(旧Twitter)などを連携させれば良い」と考えていました。しかし、ふと立ち止まって考えてみたのです。
このブログを読んでくださっているのは、おそらく私と同じように、人生の後半戦をどう楽しもうかと考えている同年代の方が多いのではないか、と。そう考えたとき、SNSでの交流というのは、少しばかりハードルが高いのではないかと感じました。アカウントを作って、使い方を覚えて…というのは、我々の世代にとっては、なかなかのエネルギーが必要です。
それならば、このブログの中だけで気軽に感想を書き込める「コメント欄」の方が、読者の方にとっても親切なのではないか。そう思い至ったのです。
理由3:スパム対策を学んで挑戦する意欲が湧いた
とはいえ、やはりスパムコメントのリスクは無視できません。そこで、改めてスパム対策について調べてみることにしました。すると、WordPressには「Akismet」という非常に優秀なプラグインがあることを知りました。これを設定すれば、ほとんどのスパムを自動でブロックしてくれるというのです。
「なるほど、先人たちはこうしてリスクと戦ってきたのか」
便利な道具の存在を知り、これまで漠然と抱いていた不安が、具体的な対策によって乗り越えられるものだと分かりました。それならば、恐れずに挑戦してみようじゃないか!と、一念発起するに至った次第です。
【格闘記】Cocoonでコメント欄が表示されない!原因は単純な見落としだった
「よし、やるぞ!」と意気込み、早速WordPressのダッシュボードを開きました。
設定は簡単だろうと高を括っていたのですが、ここからが長い長い格闘の始まりでした…。
うんともすんとも言わない…どこを探しても見当たらないコメント欄
まずは、WordPressの基本設定から確認です。
「設定」→「ディスカッション」

ここの「新しい投稿へのコメントを許可する」という項目にチェックが入っていることを確認。よし、問題なし。

これで、記事の下にコメント欄が現れるはず…!と、期待に胸を膨らませてブログのページを更新。
…シーン。
何も表示されません。記事の本文が終わると、スッキリしたもので、コメントの「コ」の字もありません。
「おかしいな…?」
それからが大変でした。「WordPress コメント 表示されない」「Cocoon コメント 設定」など、思いつく限りのキーワードで検索し、表示されたサイトを片っ端から読み漁りました。
- 記事ごとの設定で許可されていないのか? → 確認したが、チェックは入っている。
- テーマが原因なのか? → Cocoonは標準で対応しているはず。
- プラグインが干渉している? → それらしいものは見当たらない。
考えられる可能性を一つひとつ潰していくのですが、全く解決の糸口が見えません。パソコンの前で「うーん、うーん」と唸りながら、あちこちクリックしているうちに、1時間、2時間とあっという間に時間が過ぎていきました。正直、この時は「コメント欄なんて、やっぱりやめておけばよかった…」と、心が折れかけていましたね。
灯台下暗し!原因は「Cocoon設定」のチェック一つ
万策尽きたか…と、諦めかけたその時。ふと、WordPressのメニューの中に「Cocoon設定」という項目があることに、改めて目が留まりました。
「そういえば、Cocoon自体の設定は、あまり触ったことがなかったな…」
藁にもすがる思いでクリックし、表示された膨大な設定項目を、上から順に、今度はじっくりと眺めていきました。そして、「投稿」というタブの中に、その答えはあっさりと見つかったのです。


そこには「コメントを表示する」という、まさにそのものズバリの項目が!そして、私の画面では、そのチェックボックスが、見事に空欄になっていたのです。

「こ、これかーーーっ!」
思わず声が出ました。恐る恐る、その箱にチェックを入れ、「変更をまとめて保存」ボタンをクリック。そして、祈るような気持ちで、ブログのページを再読み込み。
すると…!
…出ました! 記事の末尾に、見慣れた「コメントを書き込む」の文字が、ちゃんと表示されているではありませんか!
いやはや、灯台下暗しとはこのこと。WordPress本体の設定ばかりに気を取られ、使用しているテーマである「Cocoon」独自の設定項目を見落としていたのです。原因が分かってしまえば、あまりにも単純なミス。しかし、そこにたどり着くまでが、本当に長かった…。この時の安堵感と、自分の迂闊さに対する苦笑いは、今でも忘れられません。
具体的な設定手順のまとめ
私と同じ轍を踏む方が一人でも減るように、解決に至った手順を改めてまとめておきます。
- WordPressの基本設定を確認する
- ダッシュボードの左メニューから
「設定」→「ディスカッション」
をクリック。 - 「デフォルトの投稿設定」の中にある 「新しい投稿へのコメントを許可する」にチェックが入っているか確認します。
- ダッシュボードの左メニューから
- 【最重要】Cocoonの設定を確認する
- ダッシュボードの左メニューから
「Cocoon設定」
をクリック。 - 上部にあるタブの中から
「投稿」
をクリック。 - 少し下にスクロールすると「コメント設定」という項目があります。
- その中にある 「コメントを表示する」 という項目に、必ずチェックを入れます。
- 最後に、ページの一番下にある
「変更をまとめて保存」
をクリックするのを忘れずに。
- ダッシュボードの左メニューから
たったこれだけです。もし、コメント欄が表示されずにお困りの方がいらっしゃいましたら、まずはこの「Cocoon設定」を疑ってみてください。
これは便利!記事ごとにコメント欄の表示/非表示を切り替える方法
無事にコメント欄が表示されるようになり、ホッと一息ついたのも束の間。新たな発見がありました。
全ての記事に表示させる必要はない
コメント欄は設置したい。でも、例えば「ブログの仕様変更に関するお知らせ」のような、事務連絡的な記事にまでコメント欄は必要ないかな、と感じました。全ての記事に一律で表示させるのではなく、記事の内容によって、コメントを受け付けるかどうかを選べたら、もっと便利なのに…。
そう思って調べてみると、なんと、それも簡単にできることが分かりました。
投稿編集画面で簡単に設定可能
設定方法は、記事を書く際の「投稿編集画面」にありました。
- コメント欄の表示/非表示を切り替えたい記事の編集画面を開きます。
- 画面の右側にある設定サイドバー(歯車のアイコン)を表示させます。
- 「投稿」タブの中にある
「ディスカッション」
という項目をクリックして開きます。 - そこに 「コメントを許可」 というチェックボックスがあります。
このチェックを入れたり外したりするだけで、記事ごとに、コメント欄を表示するか、非表示にするかを、簡単に管理できるのです。
これは非常に便利な機能ですね。例えば、少しデリケートな話題を扱う記事や、意見が分かれそうな内容の記事は、あらかじめコメント欄を閉じておく、といった使い方もできます。ブログ運営の自由度が、ぐっと上がった気がしました。
コメント入力欄の「位置」問題。Cocoonの仕様と私の判断
さて、最後のつまずきです。それは、コメント入力欄の表示される「位置」についてでした。
入力欄が一番下なのはなぜ?
Cocoonの初期設定では、コメント欄は以下のような順番で表示されます。
- (もしあれば)既にあるコメントの一覧
- コメント入力フォーム
他の人のコメントを全部読んでから、一番下までスクロールしないと、新しいコメントが書き込めない仕様です。個人的には、入力フォームが一番上にあって、その下に皆のコメントが続く方が、直感的で分かりやすいのではないかと感じました。
「この順番、変更できないものだろうか?」
またもや、私の探求心(という名の、ただのこだわりですが)に火が付きました。
カスタマイズという「裏技」の世界
早速、「Cocoon コメント欄 位置 変更」といったキーワードで調べてみました。すると、やはり同じように考える方は多いようで、いくつかの情報が見つかりました。
どうやら、テーマのファイルを直接編集する「カスタマイズ」という、少し専門的な作業を行えば、入力欄を上に持ってくることは可能らしいのです。紹介されているコードをコピーして、指定の場所に貼り付ければ…と、手順も紹介されています。
しかし、その記事に並ぶ PHP
や CSS
といった見慣れない単語、黒い画面に並ぶ暗号のような文字列…。正直に言って、今の私のスキルでは、何をやっているのかさっぱり理解できませんでした。
今回は「やらない」という選択
少しだけ、挑戦してみようかという気持ちも湧きました。しかし、ここで私の頭をよぎったのは、「下手にいじって、ブログ全体が表示されなくなったらどうしよう」という、恐怖でした。
今の私にとって大切なのは、凝ったデザインや機能よりも、まずは「記事を書き、安定して公開し続けること」です。位置の変更は、確かにできたら嬉しい「お化粧」のようなもの。しかし、そのためにブログの「土台」を壊してしまうリスクを冒すのは、本末転倒ではないか。
そう考え、私は今回、このカスタマイズに挑戦するのを「やらない」と決めました。
すべてを完璧にこなそうとしない。今の自分にできることと、できないことを見極め、無理をしない。これも、長く楽しくブログを続けていくための、一つの知恵なのかもしれません。この「入力欄の位置」問題は、将来、私のスキルがもっと上がった時のための「宿題」として、そっと心にしまっておくことにします。
まとめ:失敗は成功のもと!挑戦して分かったブログの奥深さ
いやはや、今回は「コメント欄」という、たった一つの機能を設置するだけで、随分と長い道のりとなってしまいました。
表示されずに焦り、原因が分かって安堵し、便利な機能に感動し、そして最後は自分のスキルと相談して「やらない」という決断をする。この一連の体験は、まさにブログ運営の縮図のようだと感じました。
今回の挑戦で学んだことは、
- 問題が起きたら、まずは使っている「テーマ(Cocoon)」の設定を疑うこと。
- 便利な機能は、意外と身近な場所に隠れていること。
- 背伸びをせず、今の自分にできる範囲で楽しむ勇気も大切だということ。
です。
何より、こうして四苦八苦した経験そのものが、また一つ、新しいブログ記事のネタになりました。失敗も、回り道も、全てがブログの血となり肉となる。そう考えると、なんだか得した気分ですらありますね。
これからは、いただいたコメントに真摯に耳を傾け、読者の皆様と、この場所でささやかな交流が生まれることを、心から楽しみにしています。どうぞ、お気軽に足跡を残していってください。
長くなりましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。もし、同じようにCocoonのコメント欄で悩んでいる方がいらっしゃれば、この記事が少しでもお役に立てれば、これほど嬉しいことはありません。
「やってみたい!」と思ったその気持ちが、すでに第一歩です。
私も最初は右も左も分からず手探りでしたが、初心者にも分かりやすい管理画面と、手厚いサポートがあったConoHa WINGのおかげでスムーズにスタートできました。あなたのブログ挑戦も、ここから始めてみませんか?
それでは、また次の記事でお会いしましょう。
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