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誰のための制度なのか――マイナカード問題が映す「見切り発車」の構造

誰のための制度なのか――マイナカード問題が映す「見切り発車」の構造 雑記帳
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皆さん、こんにちは!てつやです。

先日、SNSで少し話題になったエピソードをご存知でしょうか。
マイナンバーカードの暗証番号を忘れてしまった女性が、再設定のために区役所を訪れたときの話です。

本人確認を求められ、女性が「健康保険証はカードと一体化したはずでは?」と尋ねると、職員さんは「じゃあいいです(確認しなくていいです)」と対応を終えてしまったというのです。

このエピソードは、こちらの記事で取り上げられていました。
👉 マイナカードで謎対応相次ぐ?現場のリアルにSNSで共感(mataiku)

あなたなら、このやり取りをどう感じますか?

正直、私はこれを読んで少し怖くなりました。本人確認のためのカードなのに、最後は『担当者のさじ加減』で決まってしまう。これは現場の混乱というより、制度そのものの『見切り発車』が招いた結果ではないでしょうか。

今回は、この問題から見える「組織の病理」と、私たち世代がどう賢く立ち回るべきかについて、私の現役時代の経験を交えて考えてみたいと思います。

「誰が使うか」が置き去りの制度設計

制度を作る側と使う側の間にある深い溝
制度を作る側と使う側の間にある深い溝

マイナンバーカードをめぐるトラブルは、運用開始からずっと絶えませんよね。
保険証や運転免許証との一体化など、形の上では「便利」に進んでいるように見えます。
しかし現場では、機械が読み取れなければ「今回はいいですよ」といった曖昧な対応がまかり通っている。

この問題の根っこはシンプルです。 「制度を作る側」と「実際に使う側」の間に、深い溝があるからです。

行政が掲げる「利便性の向上」という目標自体は間違っていません。
でも、その「利便性」は誰のためのものでしょうか?

私たちのような世代が、複雑な暗証番号を何種類も管理し、機械の不備に振り回され、役所ごとに違う説明を受ける……。
その「現実」が、設計段階で十分に想像されていたとは到底思えないのです。

現役時代に見た「同じ景色」

誰も声を上げられない、組織の重い空気
誰も声を上げられない、組織の重い空気

実はこれ、行政だけの話ではありません。
私の現役時代にも、まったく同じ構造の問題を何度も目にしてきました。

形だけのセキュリティ対策
現場の動きを知らない企画部門が、現場を考慮しない厳格なルールを策定。準備期間もなく現場へ丸投げした結果、業務のスピードは落ち、いつの間にか目的が「安全を守ること」から「ルールを守る(フリをする)こと」にすり替わってしまいました。

「計画通り」という名の忖度(そんたく)
上層部の顔色をうかがって設定された、実態とかけ離れた目標。各部門は無理だと分かっていても声を上げず、毎月「順調です」と実態と乖離した報告を繰り返す。そして年度末に問題が爆発する……。

どちらも、「一度走り出したら、誰も止めることができない」という大組織特有の病理です。今回のマイナカードをめぐる混乱も、これと同じ匂いがしてなりません。

なぜ、この構造は繰り返されるのか

異論が消え、構造だけが繰り返される
異論が消え、構造だけが繰り返される

私は、原因は大きく3つあると考えています。

「決定者」と「使用者」の乖離
作る人は現場を知らず、使う人の苦労を知りません。

「始めること」が目的になっている
本来、制度は「使われて初めて価値が出る」もの。でも組織では「導入した」という事実が担当者の実績(ゴール)になってしまい、その後のフォローが抜け落ちます。

「異論」を許さない空気
大組織では、計画に疑問を呈することが「リスク」になります。現場の悲鳴は、上に届くまでに「微調整が必要」程度のきれいな言葉に書き換えられてしまうのです。

振り回されないための、3つの心がけ

制度を信頼しすぎず、自分でリスクを分散する
制度を信頼しすぎず、自分でリスクを分散する

では、この「見切り発車」が当たり前の社会で、私たちはどう過ごせばいいのでしょうか。

制度そのものを変えるのは大変ですが、振り回されないための「防衛策」は自分で立てられます。

私は、あえて「制度を信頼しすぎない」というスタンスを大切にしています。具体的には以下の3つを心がけています。

アナログな管理を怠らない
暗証番号を忘れた時の手間は想像以上です。私は、デジタルだけでなく、自分だけがわかる形で「紙のノート」にも記録しています。

「一本化」の罠にはまらない
国がどれだけ「一体化」を推進しても、予備の身分証(運転免許証など)は手元に残しておきます。トラブルは「必ず起きるもの」と考えておくのが正解です。

「現場のバラつき」を前提にする
「制度で決まっているから、どこの窓口でも同じはず」という思い込みを捨てます。最初から「対応が違っても慌てない」という心構えでいるだけで、精神的なストレスはぐっと減ります。

不満を言うのは簡単ですが、私たち60代には「経験に基づいた知恵」があります。
「おかしいな」と気づく冷静さを持ちつつ、自分の身は自分で守る。それが、大人の賢いスタンスではないでしょうか。

まとめ

構造を知れば、無駄に振り回されなくなる
構造を知れば、無駄に振り回されなくなる

マイナカードの混乱は、単なる事務ミスではなく、日本の組織が長年抱えてきた「構造的な病理」の表れです。

嘆いていても社会はすぐには変わりません。
でも、その「裏側の構造」を知っていれば、無駄に振り回されることはなくなります。

「制度を過信せず、自分でリスクを分散する」——それが、この時代を自分らしく生きるための知恵だと、私は思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

プロフィール
この記事を書いた人
てつや

昨年3月に定年を迎えた60代ブロガーです。
「やってみた!」で人生を埋め尽くすことをテーマに、
長年先送りにしてきた興味や関心ごとに挑戦しています。

ブログでは、

・PC・ガジェットの活用術
・AIツールを活用したブログ運営の工夫
・60代からの学び直し
・車中泊や読書など、日々の小さな体験記

を中心に、実体験をもとにした“等身大の情報”を発信しています。

SNSもブログも初挑戦ですが、
同じように“新しい一歩”を踏み出したい方の背中を
そっと押せるような発信を目指しています。

【運営:TetsuCreate】
【Update:2026/1】

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